韓国財務省からの最近の情報によると、2011年から東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国によって設立された地域金融機関であるASEAN+3マクロ経済研究事務所(AMRO)は、韓国の経済成長予測を2024年12月の1.9%から1.6%に引き下げた。
一方、国際信用格付け機関フィッチ・レーティングスも、3カ月足らずの間に、韓国の成長率予想を2024年12月の2%から2月に1.7%、3月19日に1.3%へと2回連続で引き下げた。経済協力開発機構(OECD)は、上記2つの組織よりもさらに大幅に予測を引き下げ、たった1回の調整で6ポイントも引き下げ、2.1%から1.5%へと引き下げた。
国際機関は韓国の経済状況を分析して、長引く政治危機、ドナルド・トランプ大統領による米国の保護主義的な関税政策、国内消費の急激な減少など、韓国の発展にとってマイナスの要因を一様に指摘し、韓国経済は不安定で予測不可能な要素が多く、中期的には必要な安定を取り戻すことはできないとの見解を共有した。
AMROは輸出の減少、価格上昇、制御不能な燃料価格、中国と欧州の経済減速、外国人投資家の懸念、ロシアとウクライナの紛争、中東戦争などによる悪影響を強調したが、フィッチ・レーティングスは、2024年12月3日夜に尹錫悦大統領が発令し撤回した戒厳令に起因する政治危機の影響を強調した。
韓国国内の経済・金融機関も、中長期的な同国の経済見通しについて悲観的だ。韓国銀行は先月、成長率予測を1.5%に下方修正した後、2025年と2026年の成長シナリオを発表した。その分析によると、2025年の1.5%と2026年の1.8%の予測率は、いずれも1.4%に下がってしまう恐れがあるという。
同庁によれば、米国の保護主義的な関税政策と拡大する貿易戦争は、韓国経済の成長に最も悪影響を与えている要因の一つである。
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