中国では夏休みシーズンの始まりとともに国内観光ブームが起こり、空港は混雑している。 (出典:チャイナデイリー) |
多くのフライト追跡プラットフォームのデータによると、国内の旅客数は2019年後半にコロナ以前の数を上回った。パンデミック防止のための旅行制限とロックダウンの3年を経て、多くの親が子供たちを連れて初めての夏を楽しんでいる。
オンライン旅行会社Trip.comと提携している市場分析プラットフォームFlightAIのデータによると、 7月の最初の5日間、 中国の空港を行き来した人は約900万人で、パンデミック前と比べて約14%増加した。
上海財経大学の観光学教授である何建民氏は、「中国は観光産業において『口紅効果』を目撃している。つまり、景気後退の状況下で消費者が高級車、別荘、不動産などの高価値商品を購入するお金が足りない場合、口紅、化粧品、高級ツアーなど、より中程度の価値の商品にお金を使うようになるのだ」とコメントした。
ここ数カ月間に発表された数字により、中国経済がパンデミックから回復する能力について懸念が生じている。主な課題は国内外の投資の減少、輸出の減少、そして不動産市場の低迷が続いていることによる。
中国政府のデータによると、国内観光は2019年以前には年間8~10%の成長を遂げ、約60億回の旅行が記録されていた。
国際航空運送協会(IATA)によると、中国は世界の航空業界にとって巨大な市場であり、パンデミック以前は国際航空旅客需要全体の9%を占めていた。
しかし、ロシアとウクライナの紛争、世界的な経済不況など、世界情勢の変動は、多くの中国人観光客が海外旅行の際に考慮する要因となっている。その結果、フライト追跡アプリ「航班管家」の統計によると、毎週運航される国際便の数はパンデミック前のレベルのわずか46%に過ぎない。
「国内の旅行代理店は、パンデミックの影響で営業を停止している可能性のある海外のパートナーと再びつながるために、より多くの時間を必要としている。中国の観光産業全体を再構築する必要がある」と業界の専門家は述べた。
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