調査会社帝国データバンクによると、2024年上半期だけで人手不足により倒産した企業は前年同期比66%増の過去最多の182社に達した。
2024年8月9日、高知県伊野市の樫木製紙伝統和紙工場で、作業員が紙原料から不純物を取り除く作業を行っている。写真:ロイター
ロイター通信が12月20日に報じたところによると、日本はますます深刻な労働危機に直面しており、小さな町の伝統的な企業や産業の存続が脅かされている。
労働力不足に悩む
伝統的な製紙産業で知られる高知県伊野町では、中小企業が生き残りに苦戦している。
トイレットペーパーや除菌シートなどを生産する和光製紙の塩田正人社長は、人手不足でフル稼働ができないと語った。
「機械は3台あるが、1日に稼働できるのは2台だけだ。人が足りなければ生産できず、利益も出せず、会社は潰れてしまう」と塩田氏は語った。
日本の雇用の7割を占める中小企業は、人手不足により大きな圧力にさらされている。
リクルートワークス研究所の調査によると、日本では今世紀末までに340万人の労働者が不足し、2040年までに最大1100万人の労働者が不足する可能性があるという。
宮本靖さん(70歳)が、2024年8月10日、伊野市の名物料理「マグロの干し草焼き」を準備している。写真:ロイター
高校卒業生の雇用を検討する
日本も長い間、大規模な移民を制限してきたが、一部の企業はベトナムやフィリピンなどの国から短期労働者を雇用してきた。しかし、円安により、外国人労働者にとって日本は魅力を失っている。
これに応じて、多くの企業が人力への依存を減らすために自動化に投資してきました。例えば、和光製紙株式会社は生産ラインのアップグレードに8000万円以上を費やしました。しかし、運営コストが高いため、従業員を維持するために賃金を上げることは困難です。
伊野市の大人用紙おむつメーカー「東洋特紙」では、森木敬取締役が人手不足の問題を解決するため、同社史上初の高校卒業者の採用を検討している。しかし、経験の浅い若い労働者を訓練するためのリソースが足りないことを懸念している。
伊野市で長年手漉き和紙を生産してきた樫木製紙は、かつては地元の農家に労働力に依存していた。しかし、農家の数は急激に減少しており、同社はボランティアの労働に頼らざるを得ない状況にある。
「このままでは、10年後にはこの仕事をする人がいなくなるかもしれない」と樫木製紙の濱田宏正取締役は言う。
調査会社帝国データバンクによると、2024年上半期だけで人手不足により倒産した企業は前年同期比66%増の過去最多の182社に達した。
帝国データバンクの研究員、大友隆康氏は、この現象はドミノ効果を引き起こし、サプライチェーンに影響を及ぼし、「倒産や合併の波」につながる可能性があると述べた。
東京商工リサーチのデータによると、今年の倒産件数は1万件を超え、2013年以来の高水準になると予想されている。
急速に高齢化が進む日本では、中小企業を維持し、伝統産業を守り、地方都市の将来を消滅から守るための、より包括的な戦略が必要です。
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出典: https://tuoitre.vn/thieu-lao-dong-hang-loat-cong-ty-o-nhat-ban-bi-pha-san-20241220125903658.htm
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