メドベージェフ氏は、日本がロシアと平和条約を締結したいのであれば、係争中の島々に対する領有権の主張を放棄しなければならないと述べた。
「日本の岸田文雄首相はロシアとの平和条約締結への支持を改めて表明した」とロシア安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長は1月30日述べた。 「これには、クリル諸島について協議し、制裁を維持するという条件が必ず付いてくる」
メドベージェフ氏によれば、「領土問題はロシア憲法に従って永久に解決され、クリル諸島は発展を続け、新たな兵器の配備を含め、その戦略的役割は増大する」と理解されれば、平和条約に反対する者はいないだろうという。
「我々はいわゆる北方領土に対する日本国民の感情を気にしない。これは紛争地域ではなく、ロシアの領土だ」とメドベージェフ氏は断言した。
千島列島・北方領土にある色丹島。写真: RIAノーボスチ
同日、日本の衆議院本会議での演説で、岸田首相は「対ロシア制裁を積極的に推進し、ウクライナを支援する」と明言した。
「しかし、日本は領土問題を解決し平和条約を締結するというロードマップに引き続きしっかりと取り組んでいる」と岸田氏は述べた。
第二次世界大戦が終わる前、ソ連は千島列島を支配しており、日本はそれらの領有権を主張し、北方領土と呼んでいた。領土紛争のため、ソ連とその後継国ロシアは日本と第二次世界大戦を終結させる平和条約に署名することができなかった。
ロシア外務省は2022年3月、「一方の国が悪意を公然と示し、我が国の利益を損なおうとしている間は、二国間関係の基礎となる文書について議論することは不可能である」として、日本との平和条約交渉を行う意図はないと発表した。
同庁は、ロシアが日本との北方領土・千島列島に関する経済協力プロジェクトに関する交渉を一時停止し、日本国民のビザなし渡航を終了したと発表した。ロシア外務省によれば、この決定は「日本がウクライナ問題に関連してロシアに一方的な制限を課した」ことを受けて行われたという。
2022年2月にロシア・ウクライナ戦争が勃発した後、日本はロシア人の一部口座の凍結、日本国内でのロシア国債の発行禁止、ロシア国民の日本への渡航制限など、一連の対ロシア制裁を課した。
千島列島の位置。グラフィックス: GIS
グエン・ティエン(ロイター通信、TASS通信)
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