ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、フランスがキエフを支援するためにウクライナに軍を派遣することを決定すれば、ロシアは利益を得るだろうと述べた。
「実際、フランスがウクライナに数個連隊を派遣してくれたら素晴らしいだろう。これほどの数の兵士を隠すのは非常に難しいので、彼らを排除することは最も難しい仕事ではないが、間違いなく最も重要なことだ。フランスの行動がもたらす有益な連鎖反応について考えてほしい」とロシア安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長は3月20日にテレグラムに投稿した。
メドベージェフ氏はロシアにとってどのような利益があるかは明言しなかった。同氏によれば、ウクライナのフランス軍兵士は介入部隊となるため、彼らを排除することはロシア軍にとって「優先事項であり名誉の問題」だという。
ロシア安全保障会議の副議長ドミトリー・メドベージェフ氏(左)が2023年7月にシベリアの軍事訓練センターを訪問した。写真: AFP
ロシア対外情報局(SVR)のセルゲイ・ナルイシュキン局長は3月19日、フランスが当初約2,000人の兵士を含む軍隊をウクライナに派遣する準備をしていると述べた。同氏はまた、フランス軍関係者が長きにわたってウクライナに非公式に駐留していることにも言及した。彼らの中には死亡したり負傷した者もいた。
フランス国防省はこの報道を否定し、ロシアによる「組織的な偽情報のもう一つの例」だと述べた。
ロシアとフランスの緊張は、先月末にエマニュエル・マクロン大統領が、西側諸国はウクライナへの軍隊派遣を「排除しない」と発言したことで最近高まっている。ウクライナへの軍隊派遣はタブーとされており、核兵器を保有するロシアとの大規模な戦争にNATOが突入する恐れがある。
クレムリンはフランス大統領の発言を批判し、西側諸国のウクライナへの軍派遣はNATOとロシアの直接対決の「避けられない」リスクにつながると警告した。
マクロン氏は3月4日、この声明はフランスが近い将来ウクライナに軍を派遣することを意味するものではないと説明した。フランス当局者らは、マクロン大統領は同盟国の間でこの問題に関する議論を喚起したいと考えているが、具体的な計画はないと述べた。
フイエン・レ( TASS 、キエフ・ポスト、ロイター通信による)
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