FCCは、大手通信機器サプライヤーZTEや世界最大の監視カメラメーカーのハイクビジョンを含む中国企業に対する「広範囲にわたる調査」を開始したと発表した。

捜査にはチャイナ・モバイル・インターナショナルUSAとその米国子会社であるチャイナ・テレコム、チャイナ・ユニコムも含まれている。

ファーウェイ シャッターストック
FCCは、ファーウェイや他の中国企業が米国での事業運営に関する規制を回避するためにさまざまな手段を講じていることを懸念している。写真: Shutterstock

FCCのブレンダン・カー委員長によれば、同委員会は一部の組織が中国からの安全保障上の脅威に対処する米国の取り組みを無視していると考えている。

以前、FCCは米国内での事業運営ライセンスの一部を取り消し、一部の企業を制限リストに載せて、米国政府への販売を禁止した。

この調査は、安全保障や外交政策に関するさまざまな問題をめぐって米国と中国の間で緊張が高まる中で行われた。

ドナルド・トランプ大統領が中国からの輸入品に10%の関税を課し、北京が米国の農産物やその他の製品に対して報復措置を取ったことで、両国は新たな貿易戦争にも巻き込まれている。

近年、米国はファーウェイのような通信会社が北京の監視活動を支援する可能性があると懸念を強めている。しかし、中国と関係企業はこの疑惑を否定している。

カー氏は、FCCは調査対象企業の米国での事業範囲を決定し、法律を回避するのに役立つ可能性のある「あらゆる抜け穴を速やかに塞ぐ」と強調した。

FCCは企業に対し、事業に関する情報の提供を求める書簡を送り、またある企業に対して召喚状も発行した。さらに、当局は、何らかの当事者が回避行為を支援しているかどうかも確認したいと考えている。

FCCの調査対象となっている他の企業には、無線メーカーのHytera Communications、監視カメラメーカーのDahua Technology、通信サービスプロバイダーのPacifica Networksとその子会社ComNetなどがある。

一方、ワシントンの中国大使館は、北京は「貿易や技術問題を政治的な武器にすることに反対する」と述べた。

(FTによると)