コロンビア沖で沈没した推定200億ドル相当の船「サンホセ」の残骸から見つかった遺物の一部が、4月からロボットによって回収される予定だ。
2022年6月に撮影されたコロンビア沖のサンホセ号の沈没船の一部。写真: AFP/コロンビア大統領府
コロンビア政府は2月23日、1708年に金、銀、エメラルドを積んで沈没した有名なサンホセ号の難破船から貴重品を回収する遠征隊を発表した。コロンビアの文化大臣フアン・ダビド・コレア氏は、コロンビア沖で難破船が発見されてから約8年後、水中ロボットを派遣して財宝の一部を回収する予定だと述べた。
4月から5月にかけて、ロボットは船外から物体を引き上げ、水から引き上げた後の状態を確認し、残りの宝物を回収する方法を検討する。この手術には450万ドル以上の費用がかかると予想されている。コレア氏によると、ロボットは水深600メートルで作業し、沈没船に変化や損傷を与えることなく、陶器や木製品などの遺物を回収するという。
海軍研究者のアレクサンドラ・チャディド氏によると、約3世紀にわたって沈没したため、船内の物品のほとんどは物理的、化学的変化を起こしており、水から引き上げると崩壊する可能性があるという。歴史上最大の考古学的発見の一つとされる難破船を宝探しをする人々から守るため、探検隊の場所は秘密にされている。
スペイン王室所有のサンホセ号は、1708年にカルタヘナ近郊でイギリス海軍の攻撃により沈没した。600人の乗組員のうち生き残ったのはわずか数人だった。この船はエメラルドの入った箱や約200トンの金貨などの財宝を積んで新世界からスペインへ戻る途中だった。
探検家たちは、コロンビアが2015年に発見を発表するずっと前から沈没船の捜索を続けていた。この発見は、財宝の所有権をめぐる争いを引き起こした。スペインは、宝物はスペイン船にあったため自国のものだと主張しているが、ボリビアのカハラカハラ族は、スペイン人が彼らの先祖に採掘を強制したため、宝物を受け取るべきだと主張している。
この引き揚げ計画は、コロンビアと米国の引き揚げ会社シー・サーチ・アルマダの間で国連常設仲裁裁判所で係争中の訴訟の最中に発表された。同社は、40年以上前にもこの沈没船を発見したと主張している。シー・サーチ・アルマダは、沈没船の現在の推定価値の半分にあたる100億ドルを要求している。
トゥー・タオ( AFP通信による)
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