ボーイング社のスタン・ディール最高経営責任者(CEO)は、アラスカ航空の737 MAX 9のドアシールの不具合について謝罪し、修正することを約束した。
「当社は長期的に品質の向上に注力し、顧客、規制当局、そして乗客の信頼を取り戻すつもりだ」とボーイングの民間航空機部門最高経営責任者(CEO)スタン・ディール氏は1月26日、従業員宛てのメッセージに記した。 「率直に言って、私たちは彼らを失望させてしまいました。深くお詫び申し上げます。」
ボーイング民間航空機のCEO、スタン・ディール氏が2023年6月にフランスのパリ・ル・ブルジェ空港で記者会見に臨む。写真: AFP
ディール氏の謝罪は、1月5日にアラスカ航空のボーイング737MAX9のドアシールが破損し、高度約5,000メートルで大きな穴が開き、荷物が吸い込まれるという事故が起きてから3週間後に行われた。パイロットの操縦技術のおかげで、飛行機に乗っていた乗客と乗員177人全員が無事だった。
米連邦航空局(FAA)は直ちに、国内にあるボーイング737 MAX 9型機171機すべてに対し、点検のため飛行を一時停止し、製造元のボーイング社に厳重な監視に注力するよう要請した。
アラスカ航空のベン・ミニクッチ最高経営責任者(CEO)は1月23日、検査の過程でボーイング737MAX9型機の一部でネジが緩んでいるのが発見されたと述べた。 「ただがっかりしているだけではなく、本当に怒っている」とミニクッチ氏は述べ、米国の大手航空機メーカーであるボーイングに対し「社内の品質管理プロセスを改善する」よう求めた。
米運輸安全委員会(NTSB)はこの事故を調査しており、来週調査結果を報告する予定だ。
737 MAX 9の主要ユーザーであるアラスカ航空は、1月26日に同機の運航再開を開始した。 79機のMAX9を保有する世界最大の航空会社であるユナイテッド航空も、翌日に同様の措置を取った。
アナリストらは、MAX9の運航停止の決定により航空会社は数百万ドルの損害を被る可能性があると指摘している。
ディール氏は、アラスカ航空の事故から数週間後、ボーイングは、影響を受けた航空機に対する新たなレベルの品質管理の追加や、ボーイングの安全性と品質管理の独立した調査を監督するために元海軍提督のカークランド・ドナルド氏を任命するなど、「品質管理と保証を強化する」措置を講じたと述べた。
今週、737 MAXの生産に携わるボーイング社の従業員1万人が、安全対策の改善方法を議論するため1日作業を中断した。 「これは、これまで行ったことのない規模の品質評価の一時停止だ」とディール氏は語った。
同氏はさらに、アラスカ航空、ユナイテッド航空に加え、アエロメヒコ航空、トルコ航空も「近日中に」737MAX9を運航再開する予定だと付け加えた。
フイエン・レ( AFP通信による)
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