ロイター通信によると、パシニャン首相は、本日9月3日発行のイタリア紙ラ・レプブリカのインタビューで、ロシアはナゴルノ・カラバフの分離独立地域をめぐる隣国アゼルバイジャンの侵略に直面してアルメニアの安全を保証できなかったと述べた。
パシニャン氏は、アルメニアと防衛条約を結んでいるロシアはアルメニアがロシアに十分近いとは考えていないと述べた。パシニャン氏は、ロシアは南コーカサス地方全体から撤退しつつあると考えていると付け加えた。
そのため、パシニャン首相によれば、エレバンは治安体制の多様化を図っているという。この暴露は、アルメニアと欧州連合および米国との関係、ならびに同地域の他の国々とのより緊密な関係を築こうとするエレバンの努力に明らかに言及しているとみられる。
ロシアのプーチン大統領とアルメニアのパシニャン首相は、2022年12月27日にサンクトペテルブルク(ロシア)で会談した。
「アルメニアの安全保障体制は、武器や弾薬の購入を含め、99.999%ロシアと結びついている。しかし今日、ロシア自身が(ウクライナ紛争のために)武器や弾薬を必要としていることが分かっており、この状況では、たとえ望んだとしても、ロシア連邦がアルメニアの安全保障上のニーズを満たすことができないのは理解できる」とパシニャン氏はラ・レプブリカ紙のインタビューで語った。
「この事例は、安全保障問題でただ一つのパートナーに頼るのは戦略的な間違いであることを示している」とパシニャン氏は強調した。
パシニャン氏のインタビューに対するロシアの反応についてはまだ情報がない。
アルメニアとアゼルバイジャンは過去35年間、ナゴルノ・カラバフの支配権をめぐって数回の戦争を繰り広げてきた。この地域は国際的にはアゼルバイジャンの一部として認められているが、主にアルメニア人が居住している。
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ロシアは2020年、数千人の死者を出し、アゼルバイジャンに大幅な領土拡大を許した数週間にわたる戦闘を終わらせる合意の一環として、数千人規模の平和維持軍をナゴルノ・カラバフに派遣した。
しかし、ロイター通信によると、パシニャン氏は停戦合意維持のために派遣されたロシアの平和維持部隊が任務を遂行していないと非難した。
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