ウクライナ兵士がドネツクでロシアに向けて武器を発砲する(写真:ゲッティ)。
「今年、あるいは今年末までに何が起こるか。それは多くのことによる。一例を挙げよう。防空だ。これは、それがどのように機能するかを理解してもらうための単なる一例だ」とゼレンスキー大統領は2月25日の記者会見で述べた。
「もしウクライナが今日、あるいは今後数ヶ月以内に重要な工業地帯にパトリオットシステム10基を導入し、これらのシステムを前線の近くに配備することができれば、彼ら(ロシア軍)は我々にたどり着くことはなく撤退し、我々は彼らの防衛を突破して前進し始めるだろう。パトリオットシステム10基。それらは状況を完全に変えるだろう」とゼレンスキー氏は付け加えた。
ゼレンスキー大統領は、パトリオット防空システムを例に挙げ、ウクライナには他の種類の兵器も必要だと述べた。
「私はパトリオットについて言及したが、それはパトリオットシステムだけが決定的であるという意味ではない。ロシアの防衛能力に終止符を打つ(兵器が)他に2つか3つある。決定的な終止符だ」とゼレンスキー氏は強調した。
紛争が現在のペースで進み、武器や弾薬の供給が不十分なままであれば、1年後にウクライナに何が起きるかとの質問に対し、ゼレンスキー氏は「今後数カ月は我々にとって困難になるだろう。米国は多くの国に影響を及ぼす大混乱を起こしているからだ。EUは適切な支援を得て、指導力を発揮しているが」と答えた。
「3月と4月は我々にとって難しい時期になるだろう。政治的、財政的、その他多くの種類の圧力など、さまざまな波が押し寄せる時期を経験することになるだろう」とゼレンスキー氏は述べた。
ウクライナの指導者によれば、ロシアは初夏か5月下旬に反撃を準備する予定だという。
「彼らは準備するだろう。我々も戦いに備える。10月8日に始まった彼らの戦いは何の成果ももたらさなかったと私は信じている。我々としては、計画を準備する。米国の選挙は転換点となるだろう。そして我々は次に何が起こるか理解するだろう」とゼレンスキー大統領は付け加えた。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナにはロシアとの戦争に勝つ以外に「選択肢はない」と主張した。
「我々が武器において十分に強ければ、我々はこの戦争に負けることはないだろう。我々はこの戦争に勝利するだろう」とゼレンスキー氏は宣言した。
同日、ジェイク・サリバン米ホワイトハウス国家安全保障問題担当大統領補佐官は、ウクライナがパートナー国から十分な援助を受ければロシアとの戦争に勝利できるとの自信を表明した。
NBCとのインタビューで、ウクライナがまだ軍事的に勝利できると思うかと問われると、サリバン氏はこう答えた。「もちろんウクライナは勝てる。もちろんウクライナは、達成しようとした最大の目標の一つ、すなわち国がロシアの支配下に入るのを防ぐという目標を軍事的に達成してきた。」
サリバン氏は、ウクライナは「必要な手段があれば」そうすることができるだろうと付け加え、だからこそ米国はキエフに支援パッケージを提供する必要があったのだと述べた。
「ウクライナは東部の都市アヴディイウカを防衛するのに十分な弾薬を持っていないことから、最近も含め、いくつかの挫折が見られている。しかし結局のところ、この戦いに勝つために必要な手段と資源を我々が提供すれば、ウクライナにはまだ能力がある。約束を果たすのは米国と同盟国、パートナーの責任だ」とホワイトハウス当局者は強調した。
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