トランプ氏、新たな3つの容疑に直面

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ジャック・スミス特別検察官はトランプ氏に対する刑事告訴を3件追加し、合計40件としたほか、トランプ氏の別荘マール・ア・ラゴのメンテナンス作業員カルロス・デ・オリベイラ氏を司法妨害の共謀罪で起訴し、トランプ氏の文書隠蔽を手助けしたとしている。

デ・オリベイラ氏（56歳）はトランプ氏のリゾートの別の従業員に対し、司法省が召喚状を発行した後、「ボス」がフロリダのリゾートの防犯ビデオをすべて削除するよう要求したと語った。

検察側はまた、デ・オリヴェイラ氏が任意の聴取中にFBI捜査官に嘘をついたと非難した。彼はマール・ア・ラゴでの機密文書の箱の移動には何ら関与していないと虚偽の主張をした。

起訴状によると、デ・オリヴェイラ容疑者はFBI捜査官に対し「何も見なかった」と述べた。

デ・オリベイラ氏の弁護士はコメントの要請に応じなかった。

この告発が発表されたのは、ジョー・バイデン氏が勝利した後の2020年選挙の結果を覆そうとする動きを調査している司法省当局者らと自身の弁護士が面会したとトランプ氏が述べたわずか数時間後のことだった。これは、新たな一連の起訴が間もなく行われる可能性があることを示唆している。

トランプ氏は先月マイアミで、2021年に大統領を退任した後に機密文書を違法に保管した罪と司法妨害の罪で無罪を主張した。検察は、彼がアメリカの最も機密性の高い国家安全保障上の機密の一部を危険にさらしたと主張している。

トランプ氏は刑事告発された初の元米国大統領であり、今年に入って2度起訴されている。1度はニューヨークで、成人映画スターへの口止め料支払いをめぐって、もう1度は機密文書をめぐってである。

2024年選挙の共和党最有力候補

この容疑は、2024年の選挙でジョー・バイデン大統領を破る選挙戦で最有力候補であるトランプ氏の立場には影響しない。

対照的に、次点のフロリダ州知事ロン・デサンティス氏とのリードはさらに広がった。ロイター/イプソスが今月初めに行った世論調査では、共和党支持者の間でトランプ氏がデサンティス氏を47％対19％でリードしており、2023年3月のニューヨークでの起訴前の44％対29％から上昇している。

トランプ氏は2024年3月にニューヨークで、2024年5月にフロリダで裁判を受ける予定で、その時までには共和党の指名が決定している可能性がある。スミス特別検察官の検察チームは、新たな起訴状が裁判を遅らせないように努めると述べた。

検察はトランプ氏の別の従業員、ウォルト・ナウタ氏に対しても複数の訴追を行った。ナウタ氏は今月初め、元大統領の文書隠蔽を手助けした罪で無罪を主張した。

新たな告発によると、ナウタ容疑者とデ・オリベイラ容疑者は、2022年に司法省がトランプ氏に機密文書の召喚状を出した後、64箱の書類をトランプ氏の私邸に運び込んだ。トランプ氏の弁護士エバン・コーコラン氏が、召喚状通りの書類であることを確認するために書類の内容を確認するよう要請したため、2人は30箱のみを検査に引き渡した。

デ・オリベイラ氏は来週月曜日にマイアミの裁判所に出廷する予定だ。

検察当局はまた、トランプ氏がニュージャージー州のゴルフコースでのインタビュー中に他国を「攻撃する計画」について言及したことに関連する文書を押収したと述べた。

起訴状によると、トランプ氏はこれらの文書は極秘であると述べた。その部屋にはそれらを閲覧する権限を持つ者は誰もいなかったと検察官スミス氏は記した。

グエン・クアン・ミン（ロイター通信による）

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