日本産ホタテはベトナムで加工され、その後日本市場に輸出される予定。
日経アジア スクリーンショット
日経アジアは1月6日、オンライン水産物小売業者フーディソンが卸売業者のエビス商会、貿易業者のオーシャンロード、ノウスイなどの企業と提携し、殻付きホタテ貝20トン超のコンテナを試験的に導入すると報じた。
この契約に基づき、エビス商会のホタテはオーシャンロード社によって購入され、ベトナムに輸出されて加工され、その後日本に送り返されてフーディソン社、エビス商会、濃水社のレストランや小売店で販売されることになる。
オーシャンロードは、エビやカニについても同様の実績があり、ベトナムで加工して日本市場で販売している会社です。
最初のバッチはベトナムに送られ、そこでの加工施設では調理用や寿司用の殻付きホタテ貝や、生食用の冷凍ホタテ貝が生産される予定だ。両社は今回の結果を踏まえ、さらなる展開を検討する予定だ。
業務用水産加工品を販売する「農水」冷凍水産部の担当者は「価格が下がれば、回転ずしチェーンや大手コンビニエンスストアなどでの活用も考えられる」と話す。
ベトナムの加工人件費は日本に比べて20~30%程度です。寿司用や生食用のホタテは、輸送費を考慮しても日本の加工品より値段が安くなると予想される。
加工の手間が少ない半殻ホタテは、日本で加工ホタテと同程度の価格になると予想される。しかし、それでも日本では人手が足りず、加工に時間がかかるとフーディソンのマネージャー、星野健一郎さんは言う。
「殻付きのホタテを在庫として抱えるよりも、海外で加工して顧客に販売する方が良い」と彼は語った。
ベトナムの施設は食品安全の国際基準であるHACCP認証を取得しており、ここで加工されたホタテは日本以外の市場にも輸出できる。そのため、企業は欧州や米国への販売を検討することになるだろう。
日本は2022年に殻付きホタテ貝50万トンを生産し、そのうち約14万トンが中国に輸出され、そのうち10万トンは殻付きのまま加工用に送られた。中国が2023年8月に日本産水産物の輸入を禁止して以来、ホタテ貝の在庫が増加している。
一方、他の市場での需要は限られており、労働力不足のため、日本国内での処理が国内供給に追いつかない状況となっている。
日本政府は、処理・保管設備の費用を補助するなど、一連の支援策を導入した。
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)