米国は、パレスチナ人はガザから立ち去るべき、ユダヤ人は同地域に戻るべきだとするイスラエルの大臣2人の物議を醸す発言を非難した。
米国務省報道官マシュー・ミラー氏は1月2日、ワシントンはイスラエルのベザレル・スモトリッチ財務相とイタマール・ベン・グヴィル国家安全保障相による、ガザ地区外へのパレスチナ人の再定住に関する最近の発言を否定すると述べた。
「あのコメントは扇動的で無責任だ」とミラー氏は語った。同氏は「ガザはパレスチナの領土であり、これからもずっとそうあり続ける。ガザではもはやハマスが彼らの将来を支配しておらず、イスラエルを脅かす武装集団も存在しない」という米国の「明確で、一貫しており、疑う余地のない」立場を再確認した。
イスラエルは2005年にガザ地区から最後の軍隊と入植者を撤退させ、1967年以来の同地区におけるユダヤ人の存在に終止符を打ったが、国境地帯に対するほぼ完全な支配を維持した。
パレスチナ人は11月25日、ガザ地区ガザ市でのイスラエル軍の爆撃後、無傷のまま残されたものを運んでいる。写真: AFP
ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる政府は、10月7日にイスラエルとハマスとの衝突が勃発して以来、ガザ地区住民を追放したり、ユダヤ人をガザ地区に帰還させたりする意図について公式声明を出していない。
しかし、ベン・グヴィル氏は1月1日、ガザ住民の移住を促す解決策を推進するよう呼びかけた。彼は、パレスチナ人の撤退とイスラエル入植地の再建は「正しく、公正で、道徳的かつ人道的な解決策」であると主張した。
「これは、ガザの住民に世界各国への移住を促すプロジェクトを展開する機会だ」と彼は超国家主義政党オツマ・イェフディットの会合で語った。
彼の発言は、スモトリッチ財務大臣もガザ地区へのユダヤ人入植者の帰還を求め、イスラエルは200万人以上のパレスチナ人に同地区から立ち去るよう促すべきだと述べた翌日に行われた。
ガザ地区の居住地域の分布図。グラフィック:アルジャジーラ
タン・タム( AFP通信による)
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)