ブルームバーグによると、国際通貨基金(IMF)は最近発表した世界経済見通し報告書で、来年の世界消費者物価上昇率の予想を3か月前の5.2%から5.8%に引き上げた。
IMFは、ほとんどの国ではインフレ率が2025年まで中央銀行の目標を上回り続けると予測している。
主要経済国の中央銀行はインフレを抑制するために過去1年間、積極的に金利を引き上げてきた。 2022年には世界的に価格が8.7%上昇すると予想されており、これは1990年代半ば以来の最高値となる。
IMFのチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グルンシャ氏は「インフレ率が目標値まで持続的に低下するまで、ほとんどの地域で金融政策を引き締める必要がある」と述べた。
インフレ率の上昇は、新型コロナウイルス感染症によるサプライチェーンの混乱などの要因によって引き起こされた。世界的な経済閉鎖に対応するための財政刺激策。米国の労働市場の逼迫。ウクライナ紛争による食糧とエネルギーの供給途絶。
ブルームバーグによると、インフレに対する警戒の呼びかけは、IMFが2024年の世界経済成長率の予測も下方修正したことと合わせて行われた。 IMFは来年の世界経済成長率を2.9%と予想している。これは7月時点の見通しより0.1%低下し、新型コロナウイルス感染症のパンデミック前の20年間の平均3.8%を下回る。
IMFの2023年の予測は3%で変わらない。ブルームバーグによると、世界経済の成長見通しは低いものの、比較的安定しており、中央銀行が世界を不況に陥れることなくインフレを抑制できる可能性が高まっているとIMFは見ている。
しかし、IMFの総経済成長予測の安定性により、その基礎となる各国の予測におけるいくつかの重要な変化が隠されてしまった。
世界最大の経済大国である米国は、今年の成長率予想を7月の1.8%から2.1%に引き上げ、来年の予測も1%から1.5%に引き上げた。 IMFは、米国の失業率が2024年第4四半期に4%でピークを迎えると予測している。これは4月の5.2%予測よりも低く、「米国経済の着陸が以前の予想よりも緩やかになることと一致する」としている。
ユーロ圏の成長率予想は、2023年までが従来の0.9%から0.7%に、2024年が1.5%から1.2%に引き下げられた。
日本の今年の経済成長率は、これまでの1.4%から2%に上昇すると予測されている。この国は、好調な観光業、支援政策、そして以前はサプライチェーンによって抑制されていた自動車輸出の回復に支えられている。
ミンホア(t/h)
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