アントニオ・タヤーニ副首相はツイッターでこの決定に対する懸念を表明し、アフリカの食糧不足はすべての国に影響を及ぼすだろうと述べた。イタリアは代替の解決策を見つけるために取り組んでいると彼は述べた。この問題は、イタリアが7月24日にローマで国連と共催する食糧安全保障サミットで取り上げられる予定だ。

同日、国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、今後数百万人が食糧不足に直面するリスクについて懸念を表明した。同氏は、国連はウクライナとロシアの農産物や肥料の市場への「妨害のない」アクセスを確保するために引き続き努力していくと述べた。

イタリアの副首相兼外務大臣アントニオ・タヤーニ。写真: VNA

同日、オーストリアはロシアに対し黒海穀物取引を維持するよう求めた。 7月17日、オーストリア外務省はロシアに対し、黒海穀物イニシアチブの延長を要請した。オーストリア外務省は、これは世界の食糧安全保障にとって重要な合意であると強調した。

オランダのウォプケ・フクストラ外相は失望を表明し、黒海穀物イニシアチブの延長は食料価格を抑制し、市場の不安定化を回避するために重要であると述べた。

ドイツ政府報道官クリスティアーネ・ホフマン氏は、ドイツはロシアに対し、ウクライナとの黒海穀物協定に復帰するよう引き続き求めていると述べた。彼女は、この合意は世界の食糧安全保障にとって極めて重要であると強調した。

2022年7月、国連とトルコは、世界二大穀物輸出国であるロシアとウクライナの紛争によって引き起こされた深刻化する世界的な食糧危機への対処を支援するため、黒海穀物イニシアチブを仲介した。この取り組みの枠組みの中で、ロシアと国連はロシアの農産物と肥料の世界市場への供給を促進するための覚書に署名し、一方ウクライナは黒海を越えたウクライナからの食料と肥料の安全な輸出についてトルコと国連との協定に署名した。この協定は3回延長され、7月17日に失効した。クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、合意のうちロシアに関連する部分は履行されておらず、残りの当事者がモスクワに対する約束を完全に遵守すれば、ロシアは「直ちに」合意の履行に戻るだろうと述べた。

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