AFP通信は本日8月16日、ニジェール国防省の発表を引用し、同国軍の分遣隊が「クトゥグ市近郊でテロリストの待ち伏せ攻撃の被害に遭った」と伝えた。
ニジェール国防省は、この攻撃で17人の兵士が死亡したほか、6人が重傷を負うなど20人の兵士が負傷したと付け加えた。ニジェール軍は、撤退中に100人以上の攻撃者が「無力化された」と述べた。
ニジェールの軍事政権は協議の用意があると表明
この攻撃は、ニジェールが7月26日のクーデター後の危機に陥っていたときに発生した。西側諸国とアフリカの民主政府は、ニジェールのクーデターの指導者らに対し、7月26日から拘留されているモハメド・バズーム大統領を復職させるよう求めた。
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が外交交渉が失敗した場合には軍事介入を行うと警告したことを受け、西アフリカ諸国の軍司令官らは8月17日と18日にガーナで会合し、軍事介入の可能性に備える予定だ。
いかなる軍事介入も、貧困に苦しむサヘル諸国の不安定化をさらに招きかねない。同国では過去10年間、アルカイダやイスラム国と関係のあるグループによる反乱で、数百万人もの人々が避難を余儀なくされ、飢餓も発生している。
クーデター首謀者らによってニジェールの新国家元首に任命されたアブドゥラマネ・ティアニ将軍が、7月28日にニジェールのニアメで閣僚らと会うために到着した。
ロイター通信によると、ニジェールの軍事政権はこれまで交渉の試みを何度も拒否してきたが、8月15日、クーデターによって引き起こされた地域危機を解決するために交渉する用意があると述べた。
「我々は移行過程にある。我々は最初から最後まですべてを説明し、すべての関係者と話し合う用意があることを繰り返し述べたが、国は独立していなければならないと主張」と先週ニジェール軍から首相に任命されたアリ・マハマネ・ラミネ・ゼイン氏は述べた。
ゼイン氏は、2021年にクーデターを起こしたチャドのマハマト・デビ大統領との会談後に発言した。ロイター通信によると、ニジェールでのクーデターは過去3年間で西アフリカと中央アフリカで7回目となる。
西アフリカにおけるロシアの影響力は拡大しているのか?
ニジェールでの新たなクーデターとその余波は、この地域に戦略的利益を持つ大国の注目を集めている。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は8月15日、ニジェールのクーデターについてマリの暫定大統領アシミ・ゴイタ氏と電話会談した。タス通信はクレムリンの声明を引用し、両首脳は「サハラ・サヘル地域の状況に焦点を当てた。特に、ニジェール共和国周辺の状況を平和的な政治・外交手段で解決する必要性を強調した」と伝えた。
同日、国防総省報道官サブリナ・シン氏は、ジョー・バイデン米大統領政権は外交的解決に尽力していると述べ、ニジェールは失いたくないパートナーだと強調した。
2014年3月4日、ニジェールのディファで行われた、アフリカの兵士を対象とした米国主導の国際訓練演習で、米特殊部隊の兵士が容疑者を拘束する方法を実演している。
一連のクーデターが始まって以来、西アフリカにおけるロシアの影響力は増大し、一方で西側諸国の影響力は衰えている。マリとブルキナファソの軍事指導者らはフランスから軍隊を追放し、ロシアとの関係を強化した。
バズーム大統領の下で、ニジェールは西側諸国の同盟国であり続けた。米国、フランス、ドイツ、イタリアは、追放された文民政府との協定に基づき、ニジェールに軍隊を駐留させている。
ロイター通信は、クーデター以来ニジェールではロシアへの支持が高まっているようで、軍事政権の支持者は抗議活動でロシア国旗を振り、フランス軍の撤退を要求している、と報じた。
ニジェールのクーデター指導者らはフランスとの一連の軍事協定を破棄したが、フランスはニジェールの軍事政権を正当な政府として認めていないとしてこれを拒否した。
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