国防総省は、承認されたパッケージによる軍事装備品の購入を通じて、米国議会を「迂回」してウクライナに軍事援助を送ることを計画している。
米国防総省はウクライナへの支援を継続するために「法律を回避する」方法を模索している。 (出典: dhr.virginia.gov) |
CNNは2月28日、米国防総省の情報筋の話を引用し、国防総省はジョー・バイデン大統領がこの目的のために割り当てた残りの40億ドルを使って、米議会を「迂回」し、軍事装備品を購入することでウクライナに軍事援助を送る計画だと明らかにした。
この計画はまだ承認されていないが、米国議会が最終的にウクライナへの新たな支援策を承認するという保証がないにもかかわらず検討されていると国防総省筋は述べている。さらに、戦場の悲惨な状況の中、国防総省は別の潜在的な「プランB」を議論している。
CNNは、バイデン大統領の予算の残り40億ドルは米議会の承認なしには新たな契約に割り当てることはできないが、国防総省には米軍の予備軍を使ってウクライナに軍事装備を送る権利があると指摘した。
これまで国防総省は、議員らが追加資金を割り当てるという保証がなければ、そうした措置を取ることに消極的だった。米国防総省は、この見解は国の防衛能力に対するリスクから生じたものだと説明した。
上院はキエフ向け600億ドルを含む950億ドルの援助パッケージを承認した。しかし、下院の共和党議員らはキエフに対する新たな支援策を支持しないと表明している。
西側諸国がウクライナに提供する支援のレベルでは、米国がトップを走っている。キール世界経済研究所(ドイツ)の計算によると、2022年1月から2023年9月末までに、ワシントンはキエフに約754億ドル(GDPの0.33%)を割り当てており、そのうち457億ドルが軍事援助、258億ドルが財政援助、38億ドルが人道援助であった。
ロシアとウクライナの紛争が勃発した2022年2月24日以降、米国議会は合計1130億ドルを超えるウクライナへの軍事援助パッケージを4つ承認した。
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