ウクライナ当局は、同国は戦闘の一時停止を受け入れず、ロシア占領地域の支配権を取り戻す努力を続けると述べている。
「大統領とそのチームが紛争の凍結に同意することも受け入れることも決してないだろう。ウクライナ社会もこれを受け入れないだろう」と、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の首席補佐官、アンドリー・イェルマーク氏は1月14日に語った。 「ウクライナに必要なのは平和だ。我々は将来起こり得るいかなる侵略も阻止したい。」
イェルマーク氏は、スイスのダボスで開催されたウクライナ和平に関する国家安全保障顧問の第4回会合の共同議長を務めた後、この声明を発表した。今年の会議には81カ国と国際機関が参加し、マルタでの第3回会議と比べて代表者が15名増加した。
参加者は、第3回会議で最初の5項目について議論した後、2022年11月にゼレンスキー大統領が提案した10項目の和平案のうち残りの5項目について議論した。
イェルマーク氏はイベントの結果を総括し、ウクライナの平和回復の基本原則は国の独立と領土保全を保障し、国連憲章に従うことだというビジョンをすべての関係者が共有したと述べた。しかし、彼は、計画を実行するための具体的な方法については会議で意見が分かれたままであると認めた。
「すべての参加国が紛争終結と平和回復に協力する意志を持つことが重要だ。しかし、これをどのように行うかについては依然として意見や見解が異なる」とウクライナ当局者は述べた。
1月13日に投稿されたウクライナ軍の戦闘中の写真。写真:ウクライナ軍
イェルマーク氏はまた、ウクライナの一部パートナーがキエフに対しロシアへの領土譲歩を迫っているとの主張を否定した。
「我々のパートナーは我々の立場を理解しており、それを全面的に尊重している。私は各国首脳との会談を含め、あらゆるハイレベルオンライン会議に参加したが、クリミア半島問題を含め、我々が受け入れないと表明した譲歩について言及するのを一度も聞いたことがない」と同氏は述べた。
昨年12月、J・D・ヴァンス米上院議員は、ロシアとウクライナは紛争を終わらせるためには「手放したくないものを手放す」ことに交渉し合意する必要があると述べ、キエフがウクライナでモスクワが支配する領土の喪失を受け入れることに言及した。
NATO事務総長のスティアン・イェンセン首席補佐官は以前、ウクライナがNATOに加盟するためにはロシアに領土を譲渡すべきだと示唆したが、キエフから強く批判され、謝罪せざるを得なかった。
ロシアとウクライナの紛争は3年目に突入しようとしているが、終結の兆しは見えない。ゼレンスキー大統領は1月12日のエストニア訪問中、ロシアとの停戦はモスクワに武器を蓄積させ、後にウクライナを攻撃する機会を与えるだけなので、キエフはロシアとの停戦を受け入れないと述べた。
ロシアとウクライナ間の戦争の状況。グラフィック: RYV
ウラジーミル・プーチン大統領は昨年12月、ロシアはモスクワの国益に基づき、キエフの将来についてウクライナ、米国、欧州と交渉する用意があると述べた。同氏は以前、ウクライナ紛争を終わらせる解決策を議論すると発言していたが、西側当局は、同ロシア指導者が本格的な交渉努力を行う前に2024年の米国大統領選挙の結果を待つだろうとみている。
ファム・ザン（ウクラインスカ・プラウダ、RL、ロイター通信による）
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