中国外務省の汪文斌報道官は、今週後半に予定されているアントニー・ブリンケン米国務長官の中国訪問を前に記者団に対し、両国は経済や貿易などの分野で競争しているものの、競争の名の下に互いを封じ込めたり抑圧したり、中国の正当な発展権を奪おうとする試みがあってはならないと述べた。
「これは『責任ある競争』ではなく、無責任ないじめだ。これは両国を対立へと追いやり、分断された世界を生み出すだけだ」と中国外務省報道官は強調した。
中国外務省報道官の汪文斌氏。 (写真:中国外務省)
同氏は米国に対し、中国と「強い立場」で交渉するという幻想を捨てるよう求め、両国は互いの歴史、文化、社会制度、発展、核心的利益、主要な懸念の違いを尊重し、相互尊重と平等を基礎として関係を推進する必要があると述べた。
ウオン・ヴァン・ビン氏によれば、米中関係は「実際的な目的を果たす必要があり、それに向かって進むための解決策を見つける必要がある」という。 「米国が通信回線の開放を要求しながらも、中国の利益を損ない続けていることは受け入れられない。言っていることとやっていることが違うということはあり得ない」と彼は語った。
「中国は、ジョー・バイデン大統領の肯定的な発言を実行するよう米国に改めて求める。中国の内政干渉と中国の利益への損害をやめ、中国への封じ込めと抑圧をやめ、協力して障害を取り除き、中米関係を徐々に安定へと向かわせる」と中国外交官は指摘した。
中国外務省報道官は、ブリンケン氏の中国訪問に関連した議題について、両国は二国間関係や相互に関心のある緊急の国際問題、地域問題について意見交換する予定であると述べた。
米国国務長官は6月18日と19日に中国を訪問する予定。ブリンケン氏は、5年ぶりに中国を訪問する米国務長官となり、4年ぶりに北京を訪問する米国閣僚級高官となる。
ブリンケン国務長官は北京到着前に演説し、中国訪問の第一の目的は「両国が責任を持って関係を管理できるよう、オープンなコミュニケーションを確立すること」だと述べた。
同氏はまた、今回の訪問は世界経済の安定、麻薬密売対策、気候や健康問題など、米国と中国が協力できる可能性のある分野を探るのが目的だと述べた。
コン・アン(出典:スプートニク)
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