軍が支援するUTN党が敗北の危機に直面する中、タイの有権者数百万人が新政府を選出するために投票を行った。
タイ国内の約9万5000か所の投票所は本日午前8時から午後5時まで運営され、暫定的な開票結果は午後6時30分から発表される予定だ。タイでは5,240万人以上が選挙人登録を済ませており、5月7日以降、約230万人の有権者が期日前投票を行った。
各有権者には2枚の投票用紙が渡され、紫色の投票用紙は地方議会の候補者を選ぶためのもの、青色の投票用紙は国の与党を選ぶためのものである。タイ選挙管理委員会(EC)は、登録有権者の85%が投票に行くと予測している。
合計70政党から数千人の国会議員候補が立候補を表明しており、そのうち43政党から63人が首相候補として発表されている。
5月14日、タイの首都バンコクの投票所で人々が投票する。写真:ロイター
「今回の総選挙は、公正な選挙の力を示すための国家的な目標だと考えられている。票の買収は行われない」と選挙委員会のイティポン・ブンプラコン委員長は述べた。
タイのダムロンサック・キティプラパス国家警察長官は、全国の投票所の安全を確保するため約14万8000人の警察官を配備し、特別な状況に対応するために迅速に出動する準備を整えると発表した。
選挙前の世論調査では、野党がプラユット・チャンオチャ首相率いる軍部の支援を受ける統一タイ国民党(UTN)に対して大きな優位に立っていることが示されている。
前進党のピタ・リムヤローンラット氏(42歳)が最近、首相候補の有力者として浮上した。
タクシン・シナワット元首相とつながりのあるタイ貢献党が下院で最多の議席を獲得すると予想されている。タクシン氏の娘である36歳のパトンターン・シナワット氏は、タイ貢献党の候補者3人のうちの1人である。彼女は、タイ貢献党は軍の支援を受けたグループと連立政権を組むことはないと宣言した。
しかし、下院で過半数を獲得したからといって、タイ貢献党と前進党がタイで政権を握れるわけではない。首相は下院議員500人と上院議員250人によって選出されるからだ。上院議員はプラユット政権によって任命される。
タイ貢献党は支持者に対し、圧勝に投票し、2019年にプラユット氏が上院の支持を得て首相に就任した時のように軍が権力を維持するのを阻止するよう呼びかけている。
ヴー・アン(バンコクポスト紙による)
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