ニジェール軍事政権の指導者ティアニ将軍は、同国に対するいかなる軍事攻撃も「容易ではない」と警告した。
「西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は外国軍の支援を得て占領軍を設立し、ニジェールを攻撃する用意がある。ニジェールへの軍事介入の試みは、多くの人が考えるほど簡単なものではないだろう」とニジェール軍事政権の指導者、アブドゥラハマネ・ティアニ将軍は8月19日にテレビで語った。
ティアニ氏は「外国軍」がどの国のものであるかについては具体的に言及しなかった。ニジェールの軍事政権指導者はまた、「新たな憲法生活」の基盤を築くための提案を策定するための30日間の「国民対話」の開始を発表した。
この声明は、外交的手段が失敗した場合にニジェールに介入する可能性のある日付についてECOWASの軍事指導者らが合意した後に出された。 ECOWASの政治・平和・安全保障担当委員のアブデル・ファタウ・ムサ氏は、同連合は依然としてニジェールの軍事指導者との和平交渉を求めていると強調した。
アブドゥラハマネ・ティアニ将軍は7月28日にニジェールのテレビに出演した。写真: AFP
ニジェールの軍事政権によって任命されたアリ・マハマン・ラミン・ゼイン首相は以前、「将軍たちが民間軍事会社ワグナーに助けを求める意図は見当たらない」と述べていた。 「ニジェール国民を、ここにいたくない相手に押し付けてはいけない」と彼は警告した。
7月26日、アブドゥラハマネ・ティアニ将軍の指揮下にあるニジェールの大統領警護隊がクーデターを起こし、モハメド・バズーム大統領を打倒した。その後、ECOWASと西側諸国の反対にもかかわらず、ティアニ将軍が軍事政権のトップに就任した。
ECOWASは8月10日、ニジェールの憲法秩序を回復するために同国に派遣可能な同連合の常設部隊を発動することを決定した。
同連合はこれまで、ニジェールに対し、金融取引や電力供給の停止、国境の閉鎖、世界最貧国の一つである同国への多くの必需品の輸入阻止など、一連の経済制裁を課してきた。
ECOWAS加盟15カ国のうち、カーボベルデとマリ、ブルキナファソ、ギニアなどの軍事政権が率いる国を除く大半は、ニジェールへの介入が可能な常備軍に参加する用意があると、ECOWAS関係者が8月17日に語った。
ニジェールとサヘル地域の位置。グラフィック: AFP
いかなる武力行使も、武装集団との長期にわたる戦争で何千人もの命が失われている西アフリカの貧困なサヘル地域の不安定化をさらに招きかねない。
ニジェールは、ウランと石油の埋蔵量が多いこと、またアルカイダやイスラム国と関係のあるグループと戦う外国軍の基地としての役割から、西アフリカを超えて戦略的に重要な国でもある。
ヴー・アン( AFP通信による)
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