パナマ運河の管理機関によると、雨季が終わったにもかかわらず、パナマ運河の水位は十分に回復しておらず、今年の残り期間および2024年まで、1日の船舶輸送制限と船舶喫水制限が継続される予定だ。
ロイター通信によると、この制限は長期にわたる干ばつを受け、パナマ運河の水資源を節約するために今年初めに導入された。このため、世界貿易の約5%を担うこの重要な水路の通過を待つ船舶が滞留している。これは、クリスマスが近づくにつれて配送コストが高くなる理由の 1 つでもあります。
パナマ運河を通過する船舶
太平洋と大西洋を結ぶ運河の船舶混雑は先週から約20%減少したが、一部の船舶では8月に運河通過の待ち時間が7月に比べて2倍になった。一方、多くの船主は、コスト上昇の原因となっている配送の遅れを回避するため、代替ルートを模索してきた。
パナマ運河当局は声明で、今週の船舶交通量は今シーズンとしては「通常」のレベルだったと述べた。声明によると、2023年度末の1カ月前時点で、運河を通過する船舶の総数は当局の予測より約800隻増加した。
この増加は、今年度これまでに13,000隻以上の船舶が運河を通過したことに貢献しており、船主からの強い需要を反映している。
しかし、雨不足はパナマ運河に水を供給するガトゥン湖に悪影響を及ぼし続け、同湖の水位は24.2メートルまで低下した。近年の9月の湖の水位は例年26.6メートルとなっている。
全長80キロの大洋横断水路を通過する船舶1隻あたり、ガトゥン湖の水を約1億9,300万リットル使用する。運河管理局によると、11月の雨期の終わりには湖の水位は通常27メートル前後に達し、その後4月の乾期の終わりには26メートルを少し下回るまで下がる。
専門家らは、来年はさらに乾燥した時期になると予想され、海上貿易に混乱が生じると警告している。パナマの乾季が早く始まり、気温が例年より高くなると、蒸発量が増加し、2024年4月までに湖の水位が過去最低水準近くまで下がる可能性があると研究者らは述べた。
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)