飛行機の残骸で見つかったフジツボは、2014年に行方不明になったマレーシア航空MH370便の謎を解く鍵となるかもしれない。
マレーシアのアンソニー・ロク・シュー・フック運輸大臣(中央)が、2018年11月30日、マレーシアのプトラジャヤでMH370便のものと思われる残骸を視察している。写真:新華社
ブルームバーグは、AGU Advancesに掲載された研究によると、MH370便は以前のモデルが推測していた地域より「はるか南」に漂流した可能性があると報じた。この研究では、インド洋のフランス領レユニオン島に打ち上げられたマレーシア航空370便の翼の残骸で見つかったフジツボを分析した。
MH370便は2014年3月8日にクアラルンプール(マレーシア)を出発し、予定目的地は北京(中国)でした。しかし、MH370便は離陸後1時間も経たないうちに南シナ海上空を飛行中に管制局との連絡が途絶え、その後行方不明となっている。
乗客227名と乗員12名全員が死亡したとみられる。
MH370便の捜索は、潜水艇、漂流模型、ソナー画像などを使って4年間続いた。飛行機は発見されなかったが、インド洋の向こうで残骸が発見された。
フジツボの殻がどのように形成されるかを研究することで、研究者はフジツボが生息する海の表面温度を計算することができます。これはMH370の捜索に重要な情報を提供します。
「翼はフジツボで覆われており、それを見た瞬間に私は捜査員にメールを送り始めた。フジツボの殻の地球化学が墜落現場の手がかりになるかもしれないと分かっていたからだ」と研究の共著者である南フロリダ大学のグレゴリー・ハーバート博士は語った。
「残念ながら、最大かつ最古のフジツボはまだ研究用に公開されていません。しかし、この研究では、この手法を墜落直後の残骸で見つかったフジツボに適用して、 飛行機が墜落した場所からの完全な漂流経路を再構築できることを示しました」とハーバート博士は語った。
MH370の残骸に付着したフジツボが謎の解明に役立つかもしれない。写真:新華社
マレーシア政府主導による同機の捜索は2017年に終了した。2018年には民間企業オーシャン・インフィニティが1年間かけて2度目の捜索を行ったが、何も見つからなかったため中止された。
オーシャン・インフィニティは2022年、マレーシア政府の承認が得られれば2023年か2024年に捜索を開始したいと述べた。
ラオドン.vn
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