円安と米国の債務上限に対する投資家の楽観的な見方により、日経平均株価は1990年以来の高値に達した。
5月29日の取引開始からわずか10分で、日経平均株価は31,560ポイントに達し、1990年7月以来の高値を記録した。その後、上昇幅は縮小し、指数は1.03%上昇して31,233ポイントとなった。
三井住友DSアセットマネジメントの市場ストラテジスト、市川正弘氏は、日経平均株価はハイテク株の影響を大きく受けていると語った。人工知能（AI）ブームのおかげで、チップ関連株は今日も好調を維持した。
通信大手ソフトバンクの株価は、同社の英国子会社アームがスマートフォン用チップメーカーのメディアテック（台湾、中国）の将来の製品に使用される新しいチップ技術を発表したとのニュースを受けて8％以上上昇した。
半導体検査装置メーカーのアドバンテストの株価は4％以上上昇し、過去3営業日で合計26％近く上昇した。
日本の株価を押し上げたもう一つの要因は、ジョー・バイデン米大統領が5月28日、ケビン・マッカーシー下院議長と債務上限に関する合意に達し、米議会に送付して採決する準備ができていると述べたことだ。
「この合意にはまだ多くのリスクがある。しかし、双方は米国のデフォルトを阻止することで合意した。日経平均は今日、心理的障壁の31,500を突破したが、取引終了までにそれを維持することはできなかった。今週は指数が上昇し続けると思う」と野村証券のストラテジスト、澤田真樹氏は述べた。
本日の円の対ドルでの下落も日経平均株価の上昇を後押しした。 6か月ぶりに1ドル＝141円となった。日経平均株価に含まれる企業の多くは輸出企業です。したがって、円安は円換算すると海外収益の増加につながります。
ホンダ株は1.28％上昇した。スバル株は1.67%上昇した。日経平均株価の225銘柄のうち165銘柄が上昇した。
ハ・トゥー（ロイター通信による）
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