イスラエル地上部隊が慎重に行動していることは、過去3週間にわたるガザでの容赦ない空爆や、パレスチナ自治区に対するイスラエルのこれまでの地上攻撃とは対照的だ。
イスラエル軍は犠牲者を避けるためにガザへの上陸作戦をゆっくりと進めた。写真:ロイター
人質問題とトンネルの危険性
専門家によれば、イスラエルの地上部隊がガザ市の混雑地域に入ることを拒否したのは、人質解放の交渉の余地を作るためだという。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は先週、人質救出はイスラエル軍のガザにおける目標の「不可欠な」部分であると述べた。ハマスはこれまでに、拘束されているとみられる民間人239人のうち4人を解放した。その多くは、狭い領土内の広範囲にわたるトンネル網の中にいる。
イスラエル軍は月曜日、ガザでの地上作戦中にハマスに捕らえられていたイスラエル兵士を解放したと発表した。
イスラエル軍はゆっくりと移動することで、ハマス戦闘員をトンネルや混雑した都市部から誘い出し、簡単に殺害できる開けた場所で戦わせることも狙っていると、元イスラエル高官は語った。
「作戦は少しずつ、1メートルずつ前進し、犠牲者を出さず、できるだけ多くのハマスのテロリストを殺害しようとしている」とイスラエル国防情報局元長官アモス・ヤドリン氏は記者団に語った。
ガザ地区のハマスが運営する保健機関によると、イスラエルの空爆によりガザ地区の広範囲が壊滅し、3,000人以上の子どもを含む8,000人以上が死亡し、食料、医薬品、燃料の供給が途絶えた。
一方、ハマスは人質を解放するためには停戦が必要だと主張している。イスラエルによると、人質には25カ国のパスポートを持つ人々が含まれているという。
ガザ市を二方向から包囲
イスラエルは、予備役を含む数十万人の軍隊をガザとの国境に集結させた後、先週金曜日に初の地上攻撃を開始した。
イスラエル軍はブルドーザーを使って慎重にガザに上陸した。写真: イスラエル国防軍 (IDF)
ダニエル・ハガリ少将は、イスラエル政府は軍に2つの目標を与えた、それはハマスのインフラと作戦能力を含めてハマスを壊滅させることと、人質を本国に連れ戻すことだと述べた。
ヘリコプターやドローンの支援を受け、戦車や装甲兵員輸送車が飛び地の主要都市であるガザ市北部の半田園地帯に進軍した。
ハガリ氏はさらに、砲兵と戦闘専門家に支援された歩兵と機甲部隊が派遣されたと付け加えた。彼らは地上で活動し、ハマスの戦闘員と交戦している。
イスラエル地上軍もガザ市の南に進軍し、40キロにわたる主要交通動脈であるサラーフ・アル・ディーン道路の制圧を目指している。
武装勢力と住民によれば、イスラエル軍の戦車は道路上で抵抗に遭遇したという。一方、ハマスよりも小規模な過激派組織「イスラム聖戦」の上級報道官は、イスラエル軍は平地への進軍以外、突破口を開かずにいると述べた。
イスラエルは、ガザ地区にあるハマスの広大なトンネル網への侵入をまだ実現できていない。情報筋によると、この地下都市にはロケット発射場、司令部、攻撃部隊などがあり、イスラエル軍が侵入すれば容易に攻撃対象となり得る。
ホアン・アン(ロイター、CNN、AP通信による)
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