ドイツ国防省は5月26日、来年7月にリトアニアで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の安全確保のため、パトリオットミサイル砲台を配備すると発表した。
NATOサミットを護衛するために、パトリオット砲台が「召集」された。写真:パトリオット地対空ミサイル迎撃システム。 (出典:ロイター) |
ドイツ国防省の発表によると、ドイツはスロバキアからパトリオット砲台とポーランドの支援部隊をリトアニアに移し、昨年のロシア・ウクライナ軍事紛争勃発直後にスロバキアに展開した多国籍防空ミサイル防衛戦闘部隊の活動を終了させるという。
声明では、NATOの要請により、ベルリンは7月11日〜12日にリトアニアのビリニュスで開催される予定のNATO首脳会議の安全確保のため陸・海・空の能力を提供すると強調した。
ドイツ国防省は詳細を明らかにしなかったが、ベルリンはNATOの東側の側面にすでに配備されている部隊、あるいはドイツから運用可能な部隊を派遣すると述べた。
ドイツ国防省によれば、ベルリンは航空監視レーダーの増設や、同国の空域管理における防空軍の支援の申し出など、スロバキアへの支援を継続する予定である。
これに先立ち、ドイツのボリス・ピストリウス国防相は、ロシアとウクライナの紛争の次の段階について議論される予定のNATO首脳会議を防衛するため、NATO加盟国がドイツのパトリオット防空システムを使用するようドイツ政府に要請したことを確認した。
NATO拡大について、リトアニアで開催される次回の首脳会議でNATOに正式に加盟するようウクライナが招待されることを望んでいるかとの質問に対し、ドイツ首相は、イエンス・ストルテンベルグNATO事務総長の以前の発言と同様、NATO加盟国はウクライナの加盟について依然として異なる見解を持っていると答えた。これは、キエフの願いが今度のNATOサミットで実現する可能性は低いことを示している。
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