イスラエルとハマスの紛争は沈静化する兆しを見せておらず、最近、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラム教ハマス運動が「消滅」するまでガザでの停戦はないと宣言した。
イスラエル軍が発見したハマスのものと思われるトンネルの入り口。 |
フランスの通信社AFPは、12月20日にネタニヤフ首相が「ハマスを壊滅させ、人質を解放し、ガザからの脅威を終わらせるという我々が設定した目標をすべて達成するまで、我々は戦いをやめない」と明言したと報じた。
さらに、イスラエル軍がガザの「あらゆる場所で」ハマスを攻撃していると断言した。
イスラエル首相は、ハマス指導者イスマイル・ハニヤ氏が同日カイロに到着し、エジプトの情報機関長官アッバス・カメル氏とガザでの停戦の可能性について協議したことを受けて、上記の発言を行った。
一方、ロイター通信によると、アントニー・ブリンケン米国務長官は、ワシントンはイスラエルがガザでの軍事作戦を低強度の段階に移行し、ハマスの指導部、トンネル網、その他多くの重要な問題への対処に重点を置くことを望み、期待していると述べた。
ブリンケン氏は、上記の変更が行われれば「民間人の犠牲者」は大幅に減少すると主張し、イスラエルに対し、ハマスとの紛争における民間人の犠牲者を最小限に抑える義務を果たすよう求めることを強調した。
同日早く、イスラエル国防軍(IDF)は、ガザ地区中央部のガザ市の地下深くにトンネル網を発見したと発表した。そこは「ハマスの政治・軍事部門の権力中枢」と考えられている。
メディアが公開した画像によると、トンネルは地下20メートルの螺旋階段とエレベーターでアクセスでき、電気、水道、監視カメラ、防爆扉が備え付けられている。
トンネルは、ヤヒヤ・シンワル、イスマイル・ハニヤ、ムハンマド・デイフの各指導者を含むハマスの幹部らによって作戦の指揮所として、またガザ市中心部を通る「日常の移動を守る」ために使用されていた。
今週初め、イスラエル国防軍は、ガザ地区からイスラエルとの国境地帯までハマス戦闘員を乗せた車両を直接輸送するために設計された、鉄骨の異例の大きさのコンクリート製トンネルを発見したと発表した。しかし、イスラエル軍はまだハマスの幹部を発見できていない。
12月20日、ガザ地区のハマス政府メディア事務所が発表した統計によると、10月7日のハマス・イスラエル紛争勃発以来、この地域では少なくとも2万人が殺害されており、その中には子ども約8,000人と女性約6,200人が含まれている。
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