保健省によると、5月21日にホーチミン市保健局からホーチミン市でボツリヌス中毒の治療が行われているという報告を受け、ベトナム医薬品管理局(保健省)はWHOと緊急に連絡を取り、協議し、解決を支援するために協力した。
チョーライ病院で人工呼吸器を装着した患者を医師が診察
WHOは、世界保健機関(WHO)のユニバーサルヘルスケア、環境、健康的なライフスタイル部門の支援を受けて、ベトナムのボツリヌス中毒治療の緊急ニーズに対応するため、ボツリヌス抗毒素7価(BAT)のバイアル6本を緊急供給できる可能性を確認しました。
WHOと保健省の関係機関、病院などは、この医薬品を速やかに受け取るための手続きを完了すべく懸命に取り組んでいます。医薬品管理局はまた、チョーライ病院(ホーチミン市)に対し、より多くの医薬品供給元を確保するために輸入会社や供給業者に連絡するよう要請した。
保健省によると、ボツリヌス中毒は細菌毒素ボツリヌス菌の感染によって引き起こされます。この中毒はベトナムでも世界でも非常に稀なケースです。主な原因は、患者が質の悪い食品、つまり保存状態の悪い食品を食べたことにより細菌毒素に感染したためです。 2020年から現在まで、国内では毎年数件の症例があり、最近ではホーチミン市で3件の症例がありました。
この病気は非常にまれであるため、治療薬(ボツリヌス毒素七価(BAT))の世界的な供給も非常に限られており、非常に高価です。ベトナムでは、BAT はまだ健康保険の対象となる医薬品のリストに載っていません。
これまで、従来の市販薬の認可と輸入に加えて、緊急性を確保するために、2020年に、毒素を含むベジタリアンパテの使用によって引き起こされるボツリヌス毒素感染症の症例の治療に役立つよう、保健省(医薬品管理局)はWHOにBAT薬の供給源を見つける支援を要請しました。当時、WHOは速やかに10本のバイアルを支援し、患者の迅速な治療に貢献しました。
医薬品管理部門の責任者によると、保健省は特に中毒治療薬や一般的に供給が限られている医薬品についてより積極的に取り組むため、首相に報告して承認を受け、希少医薬品や供給が限られている医薬品を確保するための仕組みを構築するよう保健省に指示したという。
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