これまでデング熱の被害がなかった国々でデング熱が発生したことを受けて、世界保健機関(WHO)は同疾患の脅威について警告した。
2023年3月2日、ボリビアのカラナビでデング熱を予防するために殺虫剤を散布している様子。(出典:AP通信) |
12月22日、ジュネーブ(スイス)で開かれた国連の週例会議で、WHOのアルボウイルス(節足動物が媒介するウイルス)研究チームの責任者であるダイアナ・ロハス・アルバレス氏は、症例の約80%、つまり約410万人が南北アメリカ、東南アジア、西太平洋で記録されていることを強調した。
彼女によると、気候変動は、大雨、湿度と気温の上昇により蚊の繁殖と成長に好条件を作り出し、デング熱の症例増加の一因となっているという。
アルバレス氏は、各国が現在のデング熱の流行を抑制し、来たるデング熱の季節に備えるのを支援するために、この脅威に対してWHOのあらゆるレベルから「最大限の注意と対応」が必要だと述べた。
専門家らは昨年11月、気候変動による猛暑と異常な雨により、アジアの広い地域でデング熱の症例が急増していると警告した。
具体的には、バングラデシュでは1,000人以上の死者が記録され、台湾(中国)では2015年以降、大規模な流行が見られた。
特に、デング熱は以前は主に熱帯・亜熱帯地域で流行する病気と考えられていましたが、近年では日本を含む世界の他の多くの地域でもこの病気の症例が報告されています。
WHOの統計によると、デング熱の感染者数は2019年に過去最高の520万人に達し、2000年の10倍に達した。
世界中で40億人がデング熱の危険にさらされていますが、病気になった人のほとんどは通常1~2週間以内に回復します。
重度のデング熱に罹患すると、ショック、出血、重度の臓器不全などの症状が見られ、死に至ります。現在、この病気に対する抗ウイルス薬や特別な治療法は存在しません。
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