2022年5月に東京で行われた会合での、クアッド諸国の首脳たち。左から、オーストラリアのアンソニー・アルバニージ首相、米国のジョー・バイデン大統領、日本の岸田文雄首相、インドのナレンドラ・モディ首相。
オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相は5月17日、オーストラリア、インド、日本、米国からなるグループであるクアッド首脳会議を主催する計画を中止したと発表した。ロイター通信によると、アルバネーゼ首相は今週末、G7サミットに出席する残りの3カ国の首脳らと日本で会談する予定だという。
「来週のクアッド首脳会議はシドニーでは開催されない。しかし、日本でクアッド首脳会議の協議を行う予定だ」とアルバネーゼ氏は記者会見で述べた。
オーストラリアの首相は、インドのナレンドラ・モディ首相とのシドニーでの二国間プログラムは来週も予定通りに実施される可能性があると述べた。
アルバネーゼ氏は、日本の岸田文雄首相も来週シドニーを訪問するかどうかについてはコメントしなかった。
クアッドとは、自由で開かれたインド太平洋地域を推進するために設立された非公式のグループである。しかし中国は、これは地域における自国の影響力の拡大を押し戻すための試みだとみている。
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ホワイトハウスは5月16日、米国の債務上限引き上げ交渉が行き詰まっているため、バイデン大統領がオーストラリアとパプアニューギニアへの訪問計画を取り消し、日本で開催されるG7サミットに出席するためアジア歴訪を短縮すると発表した。現在31兆4000億ドルの債務上限が引き上げられなければ、米国政府は破産する可能性があり、公費を支払い債務を返済する資金がなくなることになる。米財務省は、このシナリオが早ければ6月1日にも起こる可能性があると予測している。
民主党の大統領は現在、共和党のケビン・マッカーシー下院議長を中心に議会指導者らと交渉中だ。両者は5月16日に1週間で2度目の会談を行ったが、まだ合意には至っていない。バイデン氏と民主党は、これまで何度も行われてきたように債務上限が無条件に引き上げられることを望んでおり、これは連邦予算の問題とは別であるべきだと主張しているが、現在下院を支配している共和党は政府支出の削減やその他多くの改革を要求している。
会談前にマッカーシー氏はバイデン大統領に対し、国内問題に重点を置くよう求めた。バイデン氏はG7サミットに出席するため、5月17日(米国時間)に日本に向けて出発する予定だ。ホワイトハウスの発表によると、バイデン氏は政府閉鎖のリスクを防ぐため、5月21日にワシントンDCに戻り、主要議員らとのさらなる交渉に参加する予定だ。
インドとオーストラリアは、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、米国の7つの先進工業国からなるG7には加盟していないが、日本で開催される会議に出席するよう招待されている。
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