中国、炭素市場を鉄鋼、セメント、アルミニウムに拡大

中国は炭素取引市場を鉄鋼、セメント、アルミニウム産業に拡大し、さらに1,500の企業に排出量を相殺するために炭素クレジットの購入を義務付けた。

中国の炭素取引制度は2021年に運用開始予定。イラスト写真

中国環境省は3月26日、炭素取引市場を鉄鋼、セメント、アルミニウム業界に拡大し、さらに1,500の企業に生産施設からの排出量を相殺するための炭素クレジットの購入を義務付けると発表した。

環境省報道官は、この措置により、取引対象となる二酸化炭素の総量は80億トンに増加し、中国の総排出量の60％以上を占めることになると述べた。

炭素取引制度に重工業を加えることは、中国の気候目標達成に役立つだけでなく、企業が時代遅れで汚染物質を排出する工場を閉鎖し、排出量の少ない技術に切り替えることを促す市場メカニズムを生み出すことにもなる。

2021年に運用が開始された中国の炭素取引制度は現在、2,200以上の発電所をカバーしており、年間の総排出量は約50億トンのCO₂となっている。この仕組みでは、政府が定めた業界基準に従って、企業に無償の排出割当が与えられる。制限を超えた場合は、市場でさらに炭素クレジットを購入する必要があります。

拡大の初期段階では、鉄鋼、セメント、アルミニウム部門の排出量が最も多い企業のみが追加排出枠を購入する必要がある。当初、上限は2024年の全排出量をカバーできるほど高く設定され、その後徐々に引き上げられる予定だ。しかし、政府は経済への大きな影響を避けるため、小規模な範囲内で段階的に調整を行うと約束した。

出典: https://congthuong.vn/trung-quoc-mo-rong-thi-truong-carbon-sang-thep-xi-mang-nhom-380206.html