「この地域の我々のパートナー、特にヨルダンはこの問題に取り組んでおり、我々も彼らと協力して（パレスチナ国家の承認に）取り組んでいる。我々は欧州と安全保障理事会でこれに貢献する用意がある。パレスチナ国家の承認はフランスにとってタブーではない」とマクロン大統領はパリでヨルダンのアブドラ2世国王と会談した際に述べた。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、2024年2月16日、フランス・パリのエリゼ宮でヨルダンのアブドラ2世国王と共同声明を発表した。写真：ロイター
フランスの一方的な承認は、正式な交渉なしに現地の状況を変えることはできないが、それでも外交的、象徴的な意義を持っている。
「私たちは、長い間その望みを踏みにじられてきたパレスチナ人に対して、そして今世紀最大の反ユダヤ主義の虐殺を生き抜いたイスラエル人に対して、そして暴力と復讐を煽る者たちからの解放を切望する地域に対して、恩義がある」とマクロン大統領は語った。
マクロン大統領の発言は、フランスの指導者がパレスチナ国家承認を提案した初めての事例であり、10月7日のハマスの攻撃を受けてイスラエルが報復する中、ガザ地区で犠牲者が増加する中、西側諸国の指導者たちのいら立ちを浮き彫りにした。
2014年以来、フランスの国会議員は政府にパレスチナを承認するよう求める決議を採択してきたが、これは象徴的な動きであり、フランスの外交姿勢にはほとんど影響を与えていない。
マクロン氏の発言はイスラエルにさらなる圧力をかけることを目的としているとみられる。マクロン氏は、イスラエルによるラファへの攻撃は前例のない人道的災害につながり、紛争の転換点となる可能性があると付け加えた。
一方、イスラエル側では、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が以前からパレスチナの主権に反対しており、パレスチナ国家樹立に反するヨルダン西部におけるイスラエルの包括的な治安管理について妥協しないと発言している。
ほとんどの発展途上国はパレスチナを国家として承認しているが、西ヨーロッパ諸国のほとんどは承認しておらず、独立したパレスチナ国家はイスラエルとの交渉を経て初めて誕生すると考えている。
今月初め、英国のデービッド・キャメロン外相は、英国は国連などでパレスチナ国家の承認を検討するだろうと述べた。
ゴック・アン（ロイター通信による）
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