5月16日、電気自動車メーカーのテスラのイーロン・マスクCEOは株主との会合で、同社が電気自動車の宣伝に挑戦すると述べた。
「広告を試してみて、それがどれだけ効果があるか見てみよう」とマスク氏は、テキサス州（米国）で開かれた電気自動車会社の年次総会で発表した。これはテスラとマスクの両者にとって転機となるだろう。この億万長者は長年、需要が常に供給を上回っているため、テスラには広告は必要ないと主張してきた。
「テスラは自社製品を賞賛してもらうために広告を打ったり、有名人にお金を払ったりする必要はない。その代わりに、そのお金を使って素晴らしい製品を作っている」と同氏は2019年のツイッター投稿で述べた。
今のところ、世界はマスク氏とテスラに対して依然としてかなり楽観的だ。しかし、新製品の発売からCEOとしての留任に至るまで、彼の公約はどれも昨日の広告決定ほど肯定的な反応を得ていない。 「人々はそれをそれほど望んでいないと思う」と彼は語った。
5月16日の会議に出席したイーロン・マスク氏。写真:テスラ
その後のCNBCとのインタビューで、マスク氏は会議で質問されるまで広告については考えていなかったと説明した。テスラが戦略を変更している理由の一つは、従来の自動車メーカーとの競争が激化していることだ。競合他社はいずれも、まだ販売されていない電気自動車も含め、電気自動車の広告予算を増額すると発表している。
この状況と金利の上昇が相まって、テスラは今年初めから継続的に自動車価格を引き下げた。これにより利益率は低下したが、従来の自動車会社に比べると依然として利益率は高い。
ツイッターの買収はマスク氏の広告の価値に対する見方を変えるかもしれない。このプラットフォームはマスク氏の手に渡る前は、収益の90％以上を広告から得ていた。最近、一連の企業がツイッターでの広告掲載を中止しており、マスク氏は状況を好転させる方法を見つけざるを得なくなった。
「ツイッターが広告に大きく依存しているのは面白い。広告は素晴らしいし、誰もがやるべきだと言うべきだろう」とマスク氏は笑った。
ハ・トゥ（CNNによる）
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