シリアのアルアサリヤにある米軍基地(写真:ゲッティ)。
ロイター通信は、米軍当局者の発言として、米軍と国際部隊が11月23日にシリア北東部の2か所で複数のミサイルとドローンによる攻撃を受けたと報じた。
イラクでは、バグダッド西部のアイン・アル・アサド空軍基地に複数のドローンが発射され、イラク北部のアルビル空港近くの米軍基地に1機のドローンが発射された。
米当局は、攻撃による死傷者やインフラへの被害はないと述べた。
イラクのイスラム抵抗勢力と名乗るグループが、これらの施設への攻撃を主張している。アナリストらは、これはイランとつながりのあるイラクの武装集団の集まりだと考えている。
この攻撃は、米国がバグダッド南部でイランと連携する過激派組織カタイブ・ヒズボラ(KH)を攻撃し、KHによるとメンバー8人が死亡した翌日に起きた。
イラク政府はこの攻撃を緊張の高まりと主権の侵害として非難した。
また11月23日、米中央軍(CENTCOM)は、駆逐艦トーマス・ハドナーがイエメンのフーシ派が支配する地域から発射された「多重攻撃ドローン(UAV)」を撃墜したと発表した。
CENTCOMは、米軍艦が紅海を巡回中にドローンが撃墜されたと発表した。 CENTCOMは軍艦に損傷はなく、乗組員にも負傷者はいないことを確認した。
これに先立ち、ミサイル駆逐艦「トーマス・ハドナー」も11月15日に紅海上でイエメンから発射された無人機を撃墜している。
先月、別の米軍艦が、フーシ派がイエメンからイスラエルに向けて発射した巡航ミサイル4発とドローン15機を迎撃した。
先月イスラエルとハマスの紛争が勃発して以来、米国は中東の2カ国における米軍に対する一連の攻撃への報復として、シリアとイラクのイランと同盟関係にある民兵組織に対する空爆を実施している。
米軍当局者らによると、11月23日時点でイラクで米軍に対する攻撃は36回、シリアでは37回あった。
米国のロイド・オースティン国防長官は、攻撃はイランの支援を受けて行われたと述べ、攻撃が続く場合には国防総省が対応すると警告した。
ホワイトハウスは、イランが、イラクとシリアの米軍基地に対するミサイルやドローン攻撃をテヘランが支援するグループに「積極的に支援」していると非難した。
一方、イランのモハマド・レザ・アシュティヤーニ国防相は、米国がイスラエルとハマスとの戦争を終わらせるために介入しなければ、米国は「深刻な攻撃」に直面する可能性があると警告した。
ガザでの紛争勃発後、米国は巡航ミサイル潜水艦と2つの空母打撃群を含む一連の兵器と兵士を中東に派遣した。
イスラエルは、10月7日にハマスがイスラエル南部を奇襲攻撃した後、ガザ地区の「完全包囲」を開始した。過去1か月間の戦闘で、ガザとイスラエルで1万人以上が死亡した。
米国は、常にイスラエルを支持しており、イスラエルがハマスに対抗できるよう軍事援助を提供する用意があると宣言した。しかし、ワシントンは、民間人の犠牲を避けるためにテルアビブが「戦争法」を遵守する必要があるとも強調した。
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