統計機関ユーロスタットは先週、EUにおける破産宣告件数が2023年第2四半期に8年ぶりの高水準に達したと報告した。
データによると、4月から6月にかけてEUで事業を停止した企業の数は前四半期に比べて8.4%増加した。ユーロスタットは、これで破産件数が6四半期連続で増加したことになる、と指摘した。
また、この報告期間中、破産を宣言した企業の数は、ユーロスタットが2015年にデータを追跡し始めて以来、最高レベルに達した。
新たなデータによると、EU経済のあらゆる分野で破産申請が増加している。しかし、最も高い増加率は宿泊・飲食サービス部門(23.9%増)、運輸・倉庫部門(15.2%増)、教育・医療・社会活動部門(10.1%増)で記録された。
27のEU加盟国のうち、破産申請件数が最も増加したのはハンガリー(40.8%増)、ラトビア(24.8%増)、エストニア(24.6%増)だった。倒産に直面する企業数が最も大幅に減少したのは、キプロス(48.5%減)、クロアチア(23.6%減)、デンマーク(15.9%減)であった。
一方、ユーロスタットのデータによれば、報告期間中に欧州連合全体の新規事業登録数は0.6%減少した。
専門家は、倒産件数の増加はEU全体の不安定さと経済成長の鈍化によるものだと指摘している。資本部門はインフレの上昇による金利上昇に苦しんでいる。
しかし、期限切れとなった新型コロナウイルス対策支援策によって苦境に立たされた企業が人為的に存続しているという指摘もある。
「今、市場の激変が起こっている」と、ドイツの破産管理専門職協会の代表クリストフ・ニーリング氏はウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った。同氏は、政府の支援を求める企業の多くはパンデミック以前から苦戦しており、現在直面している財務コストと賃金コストの上昇を考えれば、倒産しても不思議ではないと説明した。
BNPパリバのエコノミスト、トーマス・ハンブロット氏はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、破産件数の増加は「正常化」だと語った。パンデミック時代の企業支援の廃止は「経済環境の悪化により倒産の増加につながる傾向がある」と彼は指摘した。
ミンホア(ラオドン、VTVによる報道)
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