この男性は、当局が雪崩の危険性が高いと警告していたにもかかわらず、リンゲン山脈でスキーをしていたグループの一員だった - 写真: ALAMY
3月19日のガーディアン紙によると、ノルウェー北部で雪崩に巻き込まれた観光客が、雪に埋もれて7時間後に奇跡的に救出されたという。
40代か50代とみられる男性は、ノルウェーのリンゲンで約1.5メートルの雪の下で意識のある状態で発見された。
彼はわずかな空気の空間のおかげで呼吸ができ、警察に助けを求めることができたため、約7時間生き延びることができた。
すぐに救助隊が出動し捜索活動を行い、深夜(現地時間)ごろに救助された。
「彼がまだ生きていることに驚きました。あらゆるデータや過去の経験から、そんなことはあり得ないことだと分かっていました」と、被害者を発見した救助隊員のクリスティアン・ミッドガルドさんと愛犬のウィスキーさんは語った。
ノルウェー・トロムソ北極大学の雪崩研究者、オードゥン・ヘットランド博士によると、雪に埋もれた犠牲者のほとんどは10分以内に窒息するという。
「まれに、それ以上長く生き延びるケースもある。だが、7時間生き延びるというのは歴史上ほとんど聞いたことがない」と同氏は語った。
リンゲン市長のエリック・ラーセン氏も驚きを表明し、「奇跡だ」と語った。
この観光客は、その地域でスキー旅行中に雪崩に巻き込まれた3人の観光客のうちの1人だった。グループのもう一人のメンバーは雪に流されてフィヨルドに沈んだが、岸まで泳いで救助隊に知らせることができた。
残る女性観光客1人は依然行方不明となっている。現在、救助隊は彼女の居場所を捜索し続けている。
観光客の身元や国籍はまだ公表されていない。ノルウェー当局は、この地域で雪崩の危険性が高いと警告し続けており、観光客に対し、屋外活動に参加する際には注意するよう呼びかけている。
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