ワシントンポスト紙は、米国がニジェールから軍を撤退させることに同意したと報じた。この決定は、米国のカート・キャンベル国務副長官とニジェールのアリ・ラミネ・ゼイン首相との会談中になされた。
ニジェールのアガデスにあるニジェール空軍基地201。 (出典:AP通信) |
「(ニジェールの)首相は米軍の撤退を要請し、我々はその要請に同意した」と米国の上級外交官は匿名を条件に語った。
先月、ニジェールの反政府勢力は米国との軍事協定を破棄した。以前の合意では、米国は西アフリカの国に約1,100人の兵士を派遣することを認めていた。
2023年7月26日、ニジェール大統領警護隊(PG)の兵士グループがクーデターを起こし、モハメド・バズーム大統領を打倒し、権力の剥奪を宣言した。
クーデター後、反乱軍はPG司令官のアブドゥラマネ・チアーニ将軍を長とする祖国防衛国家評議会を設立した。
国際安全保障の専門家によれば、ニジェールは長い間、北西アフリカにおける米国の重要なパートナーとみなされており、特に過去10年間の同地域での超大国による対テロ作戦においてその重要性が高まっている。しかし、米国とニジェールの関係は悪化しており、特に2023年7月の軍事クーデターを受けて、米国は昨年末にニジェールへの軍事援助と外国援助のほとんどを打ち切った。
国際政治・安全保障の専門家らは、米国がニジェールから軍を撤退せざるを得なくなった場合、地域全体における米国の対テロ活動が影響を受ける可能性があると指摘している。最も注目すべきは、ニジェールの都市アガデスの空軍基地から飛び立つ米国の無人機が、特にニジェールの隣国であるマリやブルキナファソでテロ組織が暴力を激化させている状況において、米国が比較的安定した有利な立場からサヘル地域の脅威を監視するのに役立っていることだ。
したがって、米国がニジェールにおける「足場」を失うことは、間違いなく多くの不利益をもたらすことになるだろう。一方、ニジェールに駐留する米軍650人の撤退は、イスラム過激派組織が利用できる空白状態を生み出すことにもなる。
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