5月26日、ウクライナは引き続き首都キエフを狙った空爆を発表し、一方モスクワはウォロディミル・ゼレンスキー大統領が権力を握り続ける限り、ロシアは東欧諸国と交渉しないと宣言した。
ウクライナは首都キエフを狙った夜間の空爆を繰り返し報告している。 (出典:ゲッティイメージズ) |
ウクライナ軍当局は、5月25日夜から26日早朝にかけてロシア軍がキエフを標的とした複数回の空爆を実施したと発表した。これは5月初め以来13回目の攻撃となる。
キエフの軍事機関は「予備情報によれば、キエフ上空の敵の標的はすべて発見され、破壊された」と述べた。
ウクライナ参謀本部は毎日の朝の会議で、5月25日に36回の無人機攻撃と4回のミサイル攻撃を含む55回の空爆を記録したと発表した。
「S-300ミサイルがドネツク州カルリウカ地区のダムに着弾し、周辺地域で大きな洪水の危険が生じた」と報告書は述べている。
一方、ロシアの報道機関は5月26日、同国安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長の発言を引用し、西側諸国がウクライナに核兵器を移譲した場合、モスクワは先制攻撃を強いられるだろうと伝えた。
元ロシア大統領は、現状では西側諸国がキエフに戦闘機、場合によっては核兵器を移送する可能性を否定しなかった。
さらに、ロシアの元首相でもあるメドベージェフ氏は、「いかなる紛争も必ず交渉で終わり、それは避けられないことだが、ウォロディミル・ゼレンスキー氏がウクライナの権力を握っている限り、交渉を行うことは不可能だ」と明言した。
関連する別の動きとして、ロシア外務省は5月25日、ウクライナ紛争の和平イニシアチブの一環として、フランシスコ法王がイタリア司教協議会議長マッテオ・ズッピ枢機卿をモスクワに派遣する計画であることをロシアが把握したと発表した。
ロシア外務省は「我々は、ローマ教皇庁が和平プロセスを促進したいという真摯な願いを認識している」と述べたが、バチカンはマッテオ・ズッピ枢機卿のモスクワ訪問を手配するための具体的な措置をまだ講じていないと指摘した。
同通信社はまた、「ウクライナ情勢の解決に向け、誠実かつ開かれた対話の用意があるロシアとは異なり、キエフ当局は依然としてモスクワとの交渉の可能性を固く拒否し、紛争に賭けている」と繰り返した。
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