米国の銀行は深刻な経済不況を乗り切る態勢が整っている。 (出典:VnEconomy) |
連銀の報告書では、調査対象となった23の銀行は「深刻な経済不況を乗り切る態勢が整っており、深刻な経済不況の中でも家計や企業への融資を継続できる能力がある」としている。
連邦準備制度理事会(FRB)の銀行監督担当副議長マイケル・バー氏は、テストの結果は米国の銀行システムが依然として強固で回復力があることを示していると述べた。
しかし、同氏はまた、さまざまな経済シナリオ、市場ショック、その他のストレスに対して銀行が耐性を持つようにするために、定期的に監督が行われるとも指摘した。
今年のテストでは、商業用不動産や住宅価格の大幅な下落、オフィス空室率の上昇、失業率の10%ピークなど、銀行が深刻な世界的不況に直面すると想定されている。
このシナリオでは、FRBは銀行の自己資本比率(特にストレス時に銀行が存続するための資源を提供する銀行の財務力の指標)が2.3パーセントポイント低下して10.1パーセントになると見込んでいる。
しかし、23行すべての銀行は、5,000億ドルを超える総損失が予想されるにもかかわらず、仮想的な景気後退時には最低要件を上回る資本比率を維持するだろう。
連邦準備制度理事会のストレステストは、銀行が潜在的なショックに耐えられることを確認するために、2008年の金融危機後に導入された。
今年のテストは、カリフォルニア州の地元金融機関とシリコンバレー銀行(SVB)の破綻により、年初に米国と欧州の金融セクターで広範囲にわたる混乱が生じた経済危機の状況に焦点を当てた。
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