ウクライナのゼレンスキー大統領はベルリンでドイツとの安全保障協定に署名し、ショルツ首相はこれを「歴史的な一歩」と称賛した。
2月16日にオラフ・ショルツ首相とウォロディミル・ゼレンスキー大統領が署名した安全保障協定に基づき、ドイツは10年間にわたりウクライナに軍事支援を提供し、制裁と輸出規制でロシアを封じ込め、ロシアの資産が凍結されたままとなることを保証する。
ベルリンはまた、防空と砲兵に重点を置いた12億2000万ドル相当の緊急援助パッケージも準備している。
ショルツ首相は協定の調印を「歴史的な一歩」と呼んだ。 「ドイツがロシアの軍事行動からウクライナを守るために引き続き支援していくことは明らかだ」と彼は述べた。 「そして、もしロシアが将来的にまた攻撃的な行動をとった場合、我々は引き続き詳細な外交的、経済的、軍事的支援を提供していくことに同意する。」
ゼレンスキー大統領は、ロシアが前線砲兵で優位に立っている一方で、他のパートナーからの軍事物資供給が減少しているため、今回の支援は重要だと述べた。
ドイツのオラフ・ショルツ首相(右)とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2月16日にベルリンで共同記者会見に出席した。写真:AFP
ゼレンスキー大統領は来週、フランスとも同様の協定に署名する予定で、最前線の都市アヴデエフカへのロシアの攻撃を阻止しようと奮闘しているウクライナ軍への支援強化を目指している。
ウクライナ紛争が3年目に近づく中、ゼレンスキー大統領は2月16日から18日に開催されるムチッチ安全保障会議で、西側同盟国に対しキエフへの財政的・軍事的支援を新たに要請する予定だ。
ゼレンスキー大統領の欧州歴訪は、弾薬不足とロシアからの新たな攻撃によりウクライナが東部戦線での圧力の高まりに直面している重要な時期に行われた。
600億ドルの軍事支援策は議会の論争により昨年以来ワシントンで停滞している。欧州連合(EU)も、今年3月に送ると約束した砲弾100万発のうち50%しか生産できなかったことを認めた。
ヴー・ホアン( AFP、ロイター通信による)
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