2月13日、民主党が多数を占める米国上院は、ウクライナへの600億ドル以上を含む援助パッケージに関する法案を可決した。
しかし、共和党が多数派を占める下院でこの法案が可決されるのは困難だろう。ここで、共和党のマイク・ジョンソン下院議長は、この法案には米国とメキシコの国境を越える記録的な移民の流入を阻止する条項が含まれていないと批判した。
「本日審議中の法案が下院を通過することはなく、法律になることもないだろう」と共和党のリック・スコット上院議員は述べた。
この法案には、ウクライナ向け610億ドル、ハマスとの戦いにおけるイスラエル向け140億ドル、インド太平洋地域のパートナー支援のための48億3000万ドルが含まれている。この支援策では、ガザ地区やヨルダン川西岸地区、ウクライナ、そして世界中のその他の紛争地帯の民間人に対して91億5000万ドルの人道支援も提供される。
米上院議員らは不法移民対策の予算案をまとめるため何カ月も交渉を続けており、共和党はホワイトハウスが提案したウクライナへの600億ドル以上の援助と引き換えに国境警備の強化を要求している。
上院共和党のリーダー、ミッチ・マコーネル氏は、より良い予算案の合意には至らないだろうと述べたが、多くの共和党員は、法案が承認された後もジョー・バイデン大統領が大統領令を通じて移民政策を変更する可能性があると述べた。
バイデン大統領は2023年10月、米国議会に対し、ウクライナへの610億ドルの援助とイスラム主義組織ハマスへの報復作戦におけるイスラエルへの140億ドルの支援を結び付ける1060億ドルの国家安全保障予算を承認するよう求めた。しかし、ホワイトハウスの提案は米国議会にウクライナとイスラエルへの援助を承認させることに失敗し、この状況は2024年まで長引くことになる。
米国は依然としてウクライナに対する最大の軍事援助国であり、数百億ドルの安全保障援助を提供し、必要な限りキエフを支援することを約束している。しかし、ウクライナ戦争が3年目に突入する中、強硬派共和党議員らの反対により、米国の援助継続能力に疑問が生じている。
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