マーク・カーニー氏は、ドナルド・トランプ米大統領が「カナダを分割して米国が支配しようとしている」と非難し、同大統領の脅威に対抗するために強力な権限が必要だと主張している。
この強硬な声明は、重要な貿易相手国である長年の隣国二国間の関係が深刻に悪化していることを反映している。トランプ大統領がカナダ製品に輸入関税を課し、カナダを米国の51番目の州として併合するとさえ脅したことで、緊張が高まった。
マーク・カーニー氏。写真: 世界経済フォーラム
総選挙は10月20日に予定されているが、カーニー首相は、トランプ大統領がカナダを脅かし始め、ジャスティン・トルドー前首相が辞任を発表した1月以来の世論調査での自由党の目覚ましい回復を活用している。
カーニー首相は3月14日に就任後、当初はトランプ氏を尊敬しており協力できると述べ、融和的な姿勢を見せていた。しかし、日曜日には彼はさらに厳しい姿勢を取った。
カーニー総督は総督が議会の解散と選挙の実施を承認した後、「トランプ大統領の不公正な貿易慣行と主権への脅威により、我々は生涯最大の危機に直面している」と述べた。
「我々は強い経済とより安全なカナダを築かなければならない。トランプ大統領はカナダが本当の国ではないと考えている。彼は米国が我々を支配できるように我々を分裂させようとしている。我々はそれを許さない。」
トランプ大統領は3月6日、カナダの一部製品に対する25%の関税の導入を30日間延期したが、その後鉄鋼とアルミニウムに関税を課し、4月2日には乳製品や木材を含む他の製品にも関税を課すと警告した。
元中央銀行総裁を2期務めたカーニー首相には政治経験も選挙経験もないが、2週間前、自分こそがトランプ大統領に対抗できる人物だと党員を説得し、自由党の党首に就任した。
今、彼には有権者を説得するのにたった5週間しかありません。カーニー総裁は日曜日、最低所得層の所得税を1%引き下げる計画を発表した。
最新の世論調査によると、今年初めには保守党に大きく遅れをとっていた自由党が、現在はわずかな差でリードしている。
「今回の選挙はかつては変化をめぐるものだった。だが今はリーダーシップをめぐる戦いになっている」とイプソス・パブリック・アフェアーズのCEO、ダレル・ブリッカー氏は語った。
カオ・フォン(CBS、ロイター、CNNによる)
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