ルカシェンコ大統領は、ポーランドとバルト諸国がベラルーシからワグナー軍を追放するよう要求していることは「根拠がなく愚かだ」と述べた。
「外国軍がポーランドとバルト諸国に留まる限り、ワグナーのベラルーシ駐留に対する彼らの反対は不当だ」とアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は8月31日に述べた。 「彼らは軍事予算を増やし、我々の国境に大規模な軍隊を派遣している。」
ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は7月6日、首都ミンスクの公邸で外国メディアとの会談中に演説した。写真: AFP
ルカシェンコ大統領のこの発言は、ポーランドとリトアニア、ラトビア、エストニアを含むバルト諸国が8月28日にベラルーシに対しワグナー軍の追放を要求し、ロシア傭兵が関与する「重大事件」が発生した場合には国境を閉鎖すると警告したことを受けて出されたもの。
「彼らは、ベラルーシ領土にワグナーのメンバーがいることでヒステリーを煽り、ワグナーをベラルーシから即時追放するよう要求している。これは根拠のない愚かな要求だ。ポーランドとバルト諸国には、ワグナーがベラルーシにいることに文句を言う権利はない」とルカシェンコ大統領は付け加えた。
ルカシェンコ大統領は6月24日、ロシアにおけるワーグナー反乱を終結させる合意を仲介した。その後、数千人のワーグナーのメンバーは大富豪のエフゲニー・プリゴジンとともにベラルーシに移住した。
ベラルーシに到着後、ワグナー部隊は同国の軍隊とともに数々の訓練や演習に参加した。ポーランドと近隣諸国は、ワグナー氏のベラルーシ滞在を安全保障上の脅威とみなし、対応のためベラルーシとの国境に部隊を派遣した。
ルカシェンコ大統領は、ワグナーのメンバーが引き続き同国に到着し、同国の戦闘員の総数は1万人に達すると述べた。同氏によれば、ベラルーシ軍はワグナーの実戦経験のある戦闘員による訓練を受けることで恩恵を受けるだろう。
8月23日にロシアで起きた飛行機事故で大富豪プリゴジン氏が死亡した後、ワグナーの過激派がベラルーシで長期にわたって活動を続けるかどうかは不明だ。
欧州連合(EU)は、ベラルーシが中東、アフリカ、アジアからポーランドを経由してEUに入国する何千人もの移民を助け、国境で移民危機を作り出していると非難した。 EUは、これはベラルーシに課せられた西側諸国の制裁に対する報復措置だと主張したが、ミンスク氏はこれを否定した。
フイエン・レ(ロイター、 BBNによる)
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