米下院エネルギー・商業委員会で木曜日(8月7日)に全会一致で可決されたこの法案は、TikTokの親会社であるバイトダンスに対し、同アプリの所有権を売却しなければ米国で禁止されるよう求めている。
マイク・ジョンソン米下院議長もこの法案を支持しているが、米上院は同様の動きを見せていない。この法案はジョー・バイデン大統領の机に届く前に両党の承認を得る必要がある。バイデン氏は、この法律について記者団に問われると、「もし法案が可決されれば、私は署名する」と語った。
バイデン氏は若い有権者の関心を引くことを期待してTikTokに参加した。写真: デイリースター
この法案が成立すれば、TikTokやその他のByteDanceのアプリがAppleやGoogleのアプリストア、あるいは米国のウェブホスティングサービスに掲載されなくなるという制限が課されることになる。
この法案には実施の方向性が2つある。まず、法案成立後180日以内にバイトダンスにTikTokと同社の他のアプリを売却することを義務付けており、そうしない場合は米国でそれらのアプリが禁止される。
第二に、この法案は、バイトダンスが所有するアプリが米国の安全保障に脅威を与える場合、法執行機関がそのアプリへのアクセスを禁止できるようにする限定的な手続きを創設する。
FBIと米連邦通信委員会(FCC)はともに、バイトダンスが閲覧履歴、位置情報、生体認証識別子などのユーザーデータを中国の規制当局と共有する可能性があると警告した。 TikTokはこれを否定し、たとえ求められてもそうしないと述べており、米国はTikTokがデータを盗んだという証拠をまだ提示していない。
先月、AP通信とNORCは、TikTok禁止問題をめぐってアメリカ人の間で意見が大きく分かれていることを示す調査結果を発表した。その結果、米国の成人の31%がTikTokの全国的な禁止を支持し、35%が禁止に反対している。さらに、成人の31%は、人気の動画共有アプリの禁止に賛成も反対もしないと答えた。
TikTokの米国ユーザー約1億7000万人は、アプリがユーザーデータを共有することについてほとんど懸念していない。毎日利用する人の約25%が、中国政府がアメリカのユーザーから個人情報を収集する可能性について「非常にまたは非常に懸念している」と回答した。
ゴック・アン(AP通信による)
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