韓国・華城市の犬牧場
ロイター通信は11月24日、韓国の犬飼育や犬肉料理店に関わる多くの人々が、生活に影響が出ることを懸念し、犬肉食禁止案に反対の声を上げていると報じた。
犬肉を提供する犬農家やレストラン経営者らは議会前で抗議活動を行い、政府に対し、今年中に禁止措置を施行する法案を可決する計画を中止するよう求めている。
犬肉を禁止すれば生活が壊滅し、食事をする人の選択肢が制限されると言う。犬肉は朝鮮半島で夏の暑さをしのぐために伝統的に食べられてきた料理だが、現在では一部の高齢者しか食べていない。
「今の財政状況で閉店しなければならないとしたら、どうすればいいのか本当にわかりません。12年間この仕事をしてきたのに、これはあまりにも突然です」と、ソウル近郊で最大1100匹の犬を飼育する犬牧場を経営するイ・ギョンシクさんは語った。
これに先立ち、与党国民の力党政策部長の柳義東氏は、政府と与党が犬肉食を正式に禁止する法案を今年中に提出すると述べ、与野党の議員の支持を得て法案が国会で可決されるとの自信を示した。
韓国・華城市の犬肉レストランのオーナー、ナム・ソング氏
この情報は11月17日に行われた政府関係者と動物愛護活動家との会合で明らかにされた。韓国の鄭煥根農林水産大臣は会合で、政府は速やかに禁止令を施行し、犬肉産業従事者が事業をやめられるよう最大限の支援を行うと述べた。
韓国政府のデータによると、国内には犬肉農場が約1,150ヶ所、犬の屠殺場が34ヶ所、流通会社が219社、犬肉を提供するレストランが約1,600軒ある。
一方、韓国犬肉協会は、当局が発表した数字よりも高い、約3,500の農場(150万匹の犬を飼育)と3,000のレストランが閉鎖を余儀なくされるだろうと異なる数字を示した。
韓国ギャラップが昨年実施した世論調査では、回答者のほぼ3分の2が犬肉を食べることに反対しており、過去1年間に犬肉を食べたと答えたのはわずか8%で、2015年の27%から減少している。
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