日本政府は生活費の上昇の影響を緩和するため、所得税とエネルギー補助金を削減する。
岸田文雄首相は11月2日、インフレの経済的影響を緩和するための一連の対策に政府が17兆円(1130億ドル)以上を費やすと述べた。新たな政策には所得税の減税やエネルギー補助金などが含まれる。
岸田氏は記者団に対し、この対策を実施するため、政府は今年度13兆1000億円の補正予算を編成すると語った。政府保証融資や地方自治体の支出を含めると、総額は21兆8000億円に達する可能性がある。
「日本経済は、デフレスパイラルから抜け出し、30年ぶりに新たな局面に入る絶好の機会を迎えている。だからこそ、企業の利益と収入を増やし、賃金を引き上げる支援をする必要がある」と岸田氏は本日の政府関係者との会合で述べた。
日本の東京にある店で買い物をする人々。写真:ロイター
日本のインフレ率は中央銀行(日銀)の目標である2%を1年以上上回っている。これは消費と、パンデミックからゆっくりと回復しつつある経済の見通しに圧力をかけることになる。ここでのインフレは主に原材料費の上昇によるものです。
インフレにより岸田氏の支持率は低下した。日本の首相も生活費の上昇の影響を緩和する対策を講じるようプレッシャーを受けている。現在の賃金上昇は物価上昇を相殺するのに十分ではない。
アナリストらはまた、この新たな対策が日本の消費と経済成長に大きな影響を与えるかどうかについても疑念を抱いている。元日銀職員の木内登英氏は、これらの措置は日本の今年のGDP増加にわずか0.19%しか寄与しないと見積もっている。
日本は第2四半期に4.8%成長し、パンデミックによるロックダウンの解除で消費が伸び、2年以上ぶりの高成長となった。しかし、7月の実質賃金の低下は、内需が経済の持続的な回復に貢献するという日銀の予測に疑問を投げかけている。
ハ・トゥー(ロイター通信による)
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