RTによると、11月5日、トルコの米軍インジルリク空軍基地で行われた親パレスチナ派の抗議行動をトルコ治安部隊が解散させるため、催涙ガスや放水砲を使用せざるを得なかったという。その前に、抗議行動参加者はインジルリク基地にほぼ侵入していた。
RTは、この抗議行動はトルコの非政府人道支援団体が呼びかけたもので、ガザ地区の紛争に関して米国への圧力を強めるためにインジルリク基地を包囲することを目標にしていたと付け加えた。パレスチナとトルコの国旗を掲げた車列が11月3日にイスタンブールを出発し、アダナ市に向かった。
11月5日、トルコのアダナにある米軍インジルリク空軍基地の外で行われたデモで、抗議者らが機動隊と衝突した。(写真:AP通信)
抗議活動の前にインジルリク基地周辺の警備は強化されたが、それでも群衆が米軍基地に近づくのを止めることはできなかった。
トルコのメディアによると、一部の抗議者はハマス支持のスローガンを叫んだ。警察は米軍基地から群衆を解散させるために催涙ガス、ゴム弾、放水砲を使用せざるを得なかった。
また、 RTによると、イスラエルが先月ハマスに対する空爆を開始した後、トルコ全土で抗議活動が勃発した。
イスラエル政府はガザ地区を拠点とする過激派グループを標的にしていると主張しているが、国連の統計によれば、爆撃作戦で死亡した人々の67%は女性と子供である。ガザ保健省の最新統計によれば、テルアビブが軍事作戦を開始して以来、9,700人以上のパレスチナ人が殺害されたという。 10月7日の攻撃ではイスラエルでも1,400人以上が死亡した。
ハマスの攻撃を受けて、米国はイスラエルに武器、弾薬、財政支援を提供し、また2つの航空母艦隊を同地域に派遣した。トルコは米国のNATO同盟国であるが、トルコ政府は駐イスラエル大使を召還し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はイスラエル軍を戦争犯罪で非難し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との接触を断った。
「イスラエルを止めるべきだと信じている。彼らは完全に正気を失い、怒りを失っているようだ」とエルドアン大統領は11月2日に述べ、トルコ政府は「ガザでの戦争犯罪の責任者が裁きを受けるよう保証する」と付け加えた。
アメリカは1950年代半ばからインジルリク空軍基地を使用している。数十年にわたり、この基地はソ連上空の偵察飛行、イラクとアフガニスタンでの戦闘任務、そして自称イスラム国に対する米国の軍事作戦における近接航空支援任務を受け入れてきた。米国はまた、インジルリク基地に約50発のB61核爆弾を保管している。
この基地は時折、反米、反NATOの抗議活動の焦点となっており、2016年のエルドアン大統領に対するクーデター未遂事件の際には数千人の抗議者が基地を取り囲み、米国旗を燃やした。
トラ・カーン(出典: russian.rt.com)
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