8月19日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、西側諸国はウクライナ問題でモスクワと交渉することに関心がないと述べた。
ウクライナの特殊部隊の兵士らは、ロシアとの紛争が続く中、8月2日、ドネツク地域での訓練中、地雷を踏んだ際の負傷を軽減するために設計された防護システム「スパイダーブーツ」を着用している。 (出典:ロイター) |
ラブロフ外相は『インターナショナル・アフェアーズ』誌のインタビューで、西側諸国がロシアを招待せずにジェッダ(サウジアラビア)とコペンハーゲン(デンマーク)でウクライナに関する多国間会議を開催したと指摘した。
ロシアの外交官トップは、西側諸国は発展途上国にウクライナ大統領の和平案を支持するよう説得したいと述べ、モスクワの重大な利益が無視されていると付け加えた。
ラブロフ外相は、モスクワは常に実質的な対話の用意があり、ウクライナ東部の紛争を解決するためにキエフにミンスク合意を履行させようと長年努力してきたと強調した。
ロシアは特別軍事作戦の初日にウクライナの交渉開始の提案に応じたが、西側諸国の圧力により2022年にキエフは交渉を延期した。同年後半、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシア指導部とのあらゆる交渉を禁止する法令を発布した。
ロシアの外交官は、西側諸国の協議要請は「時間を稼ぎ」、ウクライナ軍に休息を与える手段だとロシアは考えていると述べた。
西側諸国とキエフは上記の情報についてまだコメントしていない。
紛争状況に関して、同日8月19日、ウクライナ空軍は、ロシアが東欧諸国の北部、中部、西部の地域を攻撃するため、夜間に無人航空機(UAV)17機を派遣したと発表した。
ウクライナは、ロシアが発射したイラン製のシャヘド無人航空機15機を撃墜したことを確認した。ロシア軍が上記の空爆でどのような標的と地域を狙ったのかはまだ明らかではない。
もう一つの展開として、同じく8月19日、ロシア当局者は、同国の軍部隊がクラスヌイ・リマン方面へのウクライナ軍の攻撃6回を阻止したと発表した。
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