米上院は9月下旬、ジョー・バイデン政権が以前に提案していたウクライナへの援助200億ドル削減とともに、連邦予算危機を回避するために必要な支出法案について暫定合意に達した。
これを受けて、米上院の民主・共和両党は9月26日夜(現地時間)、新たな予算上限について合意した。共和党にとって、連邦予算を可決させたいならウクライナへの援助を削減することが前提条件の一つだ。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(中央)は9月21日、ワシントンDCで米国上院議員らと会談した。(写真:AP通信)
「週末、昼夜を問わず、上院の民主党と共和党は連邦政府の閉鎖を回避するための予算合意に達するために誠意を持って取り組んだ」と民主党のチャック・シューマー上院多数党院内総務は述べた。
暫定予算案ではウクライナ支援に62億ドルが割り当てられると予想されているが、これは民主党が当初求めていた約250億ドルから大幅に減額されている。共和党議員の多くは小規模な援助パッケージを受け入れたが、他の議員はウクライナへの追加援助に反対した。
「米国政府閉鎖に直面しながらウクライナへの支援を急ぐのは悪い政策だ」とリベラル派のランド・ポール上院議員はソーシャルメディアXへの投稿で述べた。「ウクライナへの資金援助を含むいかなる支出法案にも私は簡単には同意しない。この法案の責任者は法案を廃案にするか、私を忘れる必要がある」
米国上院は、一部の上院議員の反対にもかかわらず、新たな予算案について合意に近づいているようだが、同法案はまだ米国下院で可決される必要がある。米国の上下両院議員は、ジョー・バイデン大統領が署名する最終法案を9月30日までに作成しなければ、連邦政府が閉鎖される危険がある。
しかし、共和党議員らは予算削減の拡大を求めており、対ウクライナ支援に反対する声を以前よりも強めているため、ケビン・マッカーシー下院議長が上院の支出法案の修正案を受け入れるかどうかはまだ分からない。
ケビン・マッカーシー下院議長は9月26日の声明で、上院法案に関して「仮定の」発言はしないと述べた。
ホワイトハウスの高官らは以前、連邦政府機関の閉鎖はキエフへの米国の軍事援助を妨げるだろうと警告していたが、国防総省はこの問題に動じていないようだ。
トラ・カーン(出典:russian.rt.com)
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