2023年11月だけで、ロシアの米国への核燃料輸出額は9,600万ドルに達した。厳しい制裁を受けているこの国は、昨年5月以来、米国へのウランの最大の供給国となっている。
ロシアに加えて、英国と日本も米国への主要なウラン供給国であり、2023年11月の輸出額はそれぞれ4,860万ドルと4,400万ドル、ベルギーは240万ドルだった。同期間における米国のウラン輸入総額は約1億9100万ドルに達した。
米国カリフォルニア州サンディエゴ郡にあるサンオノフレ原子力発電所。 (写真:RT)
米エネルギー省は先週、ロシアの豊富なウラン供給への依存を減らす取り組みの一環として、次世代原子炉用の高濃縮ウランの国内供給を建設するため、請負業者からの入札を募集していると発表した。
米国は、2022年2月にロシアとウクライナの間で戦争が勃発した後、ロシア産原油の輸入を禁止した。米国といくつかの西側諸国は、海上輸送されるロシア産原油と石油製品に価格上限を設けている。しかし、今のところ米国はロシア産ウランの輸入を禁止していない。
先月、米国下院はウクライナ紛争をめぐるモスクワへの制裁キャンペーンの一環として、ロシアからのウラン輸入禁止法案を可決した。この法案は、ジョー・バイデン大統領に署名のために送られる前に、米国上院を通過する必要がある。
この法案が成立すれば、米国は原子炉の燃料として使われるウランの輸入を禁止することになる。しかし、米国の原子炉の稼働を維持するためのウランの代替供給源がない場合、この禁止措置は解除されるだろう。
米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、米国の原子力発電所は2022年にウランの約12%をロシアから輸入する予定で、カナダからは27%、カザフスタンからは25%となる。当時アメリカで使用されたウランのうち、国内産はわずか5%程度だった。
ホア・ヴー(出典:actualidad.rt.com)
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